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長崎・野母崎で清掃活動行う市民団体、県を表敬訪問

集合写真

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 市民団体「team長崎シー・クリーン」が第28回コカ・コーラ環境教育賞で中学生の活動普及部門最優秀賞に選ばれたことを受け、4月24日、長崎県県民生活環境部を表敬訪問した。

プレゼンテーションをする出水琉さん

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 「team長崎シー・クリーン」は長崎大学職員のデミー博士こと出水享さんが2021年に立ち上げた団体。2、3カ月に1回、長崎市の野母崎地区を中心に清掃活動を行ってきた。出水さんの長男の琉(りゅう)さんは海ごみ問題に関心を持っていたことから海岸清掃などの活動に積極的に参加していた。

 昨年9月~12月にコカ・コーラ教育・環境財団が募集していた環境分野、特に地球環境・環境資源の領域の向上に寄与する取り組みを募集し、優秀な団体の活動や企画研究を顕彰する「第28回コカ・コーラ環境教育賞」に琉さんは団体の代表として応募。今年3月14日に行われた最終選考でプレゼンテーションを行い、同賞を受けていた。

 表敬訪問では、琉さんが団体のこれまでの活動の経緯や内容を紹介するプレゼンテーションを行った後、意見交換を行った。団体のメンバーで野々串漁港(長崎市高浜町)を拠点に漁師をしている馬場広徳さんは「漁で海に潜ることがよくあるが、海中にはたくさんのプラスチックごみが浮遊している。海底にも沈んでいるのをよく見かける」と現状を話す。同じく清掃業の向井秀樹さんは「最近、漂着ごみが減っているように感じる。1年前の清掃活動では、3トントラック4台だったが最近の活動では1台分だった」と振り返る。

 同団体代表の出水さんは「情報発信を戦略的・積極敵に活用することで多くの人とつながり、活動が発展している。7月には熊本の環境活動を行う子どもたちの団体『エコ・ユース八代』が長崎を訪れ、『SDGsみらいキャップin長崎』を行うなど地域を超えた活動にもつながっている」と話す。

 今後の活動に向けて、「ごみを捨てない世の中にして、ごみを拾う活動を世界でなくしていきたい」と意気込む琉さん。長崎県県民生活環境部の太田さんによると「ボランティアがいることで海岸美化が保たれている現状がある。活動が賞を受けることで海岸線の各地で活動の波及につながれば」と話す。同部の大安部長は「さまざまな立場の人と連携して活動している点が素晴らしい。県内で同様の活動をしている団体の励みになるのでは。県としても海洋ごみ問題の解決にむけて積極的に取り組んでいきたい」と応え、受賞をねぎらった。

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