グラバー園(長崎市南山手町)で現在、バラが見頃を迎えている。
幕末に開港都市の一つとして各国から来日した外国人が暮らした居留地エリアにある同施設。スコットランド出身の商人・トーマス・グラバーの旧邸宅をはじめ、居留地時代に建設され国指定重要文化財に指定されている旧オルト住宅、旧リンガー住宅が並ぶ。そのほか、明治中期頃に長崎市内に建てられた洋風建築6棟を移設復元。計9棟の伝統的建造物を見ることができる観光地として知られている。
南向きの傾斜地に位置し、海から吹く暖かい風に恵まれ日当たりが良好なことから、四季折々にさまざまな花が楽しめる場所にもなっている。
旧グラバー住宅や旧リンガー住宅の側にあるバラ園ではさまざまな品種の色とりどりのバラが咲き誇り、異国情緒漂う園内に彩りを添える。同施設担当者は「今年は気候が不安定で、つぼみのバラも多く見られる。一方、長崎ゆかりのアジサイも花をつけてきていることから、今年はバラとアジサイを同時に楽しめるのでは」と期待を寄せる。今年春に園内にあるカフェや土産店をリニューアルしていることから、「観光客だけでなく市民の方にも足を運んでもらえれば」と呼びかける。
開園時間は8時~18時。入園料は、大人=620円、高校生=310円、小中学生=180円。