「TSUTAYA遊ING城山店」(長崎市城山町)の店内にあるカフェ「U-cafe(ユーカフェ)」が6月30日、ブック&コミュニティーカフェとしてリニューアルオープンした。
長崎県と福岡県に飲食店27店舗を展開するひぐち(時津町左底郷)が経営する同店。「遊ING」は本や映画、音楽、ゲームなどのエンターテインメント事業の一環として1987(昭和62)年にスタート。レンタルビデオ事業を中心に時代とともに業態を変化させながら運営を続け、現在は本と雑貨を中心とする店になっていた。店内にある「U-cafe」は「飲食・滞在・活動」の場づくりを目指して2021年1月、同グループ初となるカフェ事業としてオープンした。
リニューアルでは「遊ING」店内1階にあったコミック販売エリアを改装し、コワーキングにも利用できる大型テーブル席や読書席、ベンチソファの家族席など50席を設置し、既存の屋外席10席と合わせ計60席に増床。プロジェクターやスクリーンを完備して、ポップアップやワークショップにも対応する。ブック&カフェとして会計前の本をカフェで読むこともできる。
メニューも一新し、数種類の豆から選ぶことができるハンドドリップコーヒー(550円)を提供。ワッフルはカステラの製法を意識してざらめ糖や隠し味にみりんを使用。「外はサクッと、中は柔らかくフワッとした食感が特徴」を持たせ「長崎らしさ」を打ち出す。ワンハンドとプレートスタイルで提供。ワンハンドではプレーン(150円)のほか、メープル、チョコレート、そのぎ抹茶(以上180円)、 ハニーグレーズ(200円)など8種類を用意。プレートでは、サラダを添えて食事として味わうことができる「ボロネーゼ」や生ハムとカマンベールチーズ(以上880円)も用意する。
自家製ジェラート(シングル300円、ダブル400円)は長崎県島原半島産の「雲仙山麓牛乳」をベースに琴海産のイチゴを使った「いちごミルク」や熊本産のメロンとキウイなどを使った「肥後グリーントロピカル」など地元を中心とした素材を使用。季節に合わせた6種類のフレーバーをそろえる。
リニューアルに伴い、遊ING店内にはドライフルーツやナッツ類などをバルクスタイルで購入できるエリアも設置した。
同社営業担当の町田千春さんは「飲食事業を展開するグループの強みを生かし、オリジナリティーのあるメニューを提供すると同時に、地元・長崎の食材を中心にしたメニューを用意した。くつろぎの場として楽しんでもらうだけでなく、多様なイベントや地域の商品を取り入れることで地域のつながりを育むコミュニティーカフェにしていければ」と意気込む。
営業時間は7時30分~22時(9時まではテイクアウトのみ)。