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時津町・古着交換所「フクプラス」が1周年 古着生かす取り組み広げたい

利用を呼びかけるコネランさん

利用を呼びかけるコネランさん

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 古着交換や古着と小物雑貨の販売を手がける「Fuku+(フクプラス)」(時津町日並郷)が7月7日で1周年を迎えた。

店内の様子

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 キルトデザイナーのコネラン友美さんが「サイズオーバーした子どもの服を古着店に持ち込んでも価格がほとんどつかず、ごみとして捨ててしまう」というママ友らの話を聞いたことがきっかけで立ち上げた同店。コネランさんはイギリス人の造船技師と結婚したことから、夫に母国での話を聞いたところ、イギリスでは古着を慈善団体に寄付し、バザーなどで販売した収益を活動資金として使ってもらう仕組みが社会の中で定着していることを知った。「まだ使える服がごみとして捨てられるくらいなら、古着として生かす取り組みがしたい」と「洋服の交換所」として自宅の一室を店として開業することを決めた。

 目立つシミや汚れがない着用可能な服を持ち込み1着につき100円の手数料を払うと、店にある服と交換できる仕組み。気に入った服がない場合はストックスタンプカードに点数としてためることができ、スタンプ10個で商品券としても利用できる。引き取った服はクリーニングや補修をしてから店頭に並べる。着物の引き取りにも対応し、小物としてリメークするほか、着物を洋服にリメークする事業者に素材として提供する。

 マルシェなどにも積極的に出店しているコネランさん。持ち込まれた服がその場で買い手が決まり、会場の中で交流が生まれることもあるという。猫の保護活動を行う「長崎ねこの会」とも親交があることから、イベントに「けりぐるみ」などを出品し、売り上げの一部を寄付する活動も行っている。

 「ここ数年、SDGsの必要性が叫ばれ、環境への意識の高まりがある。こうした古着の生かし方もあることを知ってもらえれば」と利用を呼びかける。

 営業は金曜の10時~15時(イベント出店日除く)。イベント出店はインスタグラムで知らせる。

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