今年で12回目となる長崎の春のイベント「長崎帆船まつり」が4月21日~25日、長崎水辺の森公園一帯で開催される。
まつりに参加する帆船は航海訓練所の「日本丸」、韓国国際海洋都市研究院の「コリアナ」、ハウステンボスの「観光丸」、セイル大阪の「あこがれ」、鈴与の「ドーントレッダー」、長崎市の「飛帆」の全6隻。「飛帆」は老朽化のため今回の参加を最後に引退する。参加を予定していたロシア極東海洋大学の「ナジェジュダ」は都合により参加取りやめとなった。
21日13時からは6隻の帆船が長崎港女神沖から順次入港する姿を見物できる。東日本大震災の被災地への配慮から、入港セレモニーは簡素化して行い、夜間の帆船ライトアップや花火、ステージイベント、ヨットレースなどは中止となった。出店も18時半までの営業となる。会場内には義援金の募金箱も設置し、復興支援を呼び掛ける。
帆を広げた帆船が見どころの一つであるセイルドリル(操帆訓練)は予定通り23日・24日に実施。期間中、帆船の一般公開、体験クルーズ、ヨットやカヌーの体験教室など、日中の体験をメーンとした開催内容に変更して行う。
帆船が係留される出島・水辺の森公園一帯には、オリジナルグッズの販売店や飲食店が軒を連ねるほか、23日・24日には農水産物の販売「新鮮市」も予定し、イベントを盛り上げる。
同実行委員会事務局担当者は「自粛しながらの開催となるが、帆船そのものの魅力を楽しんでほしい」と話す。
詳しいスケジュールは「長崎帆船まつり」のホームページで確認できる