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長崎の雑貨店が宮城県産品を販売-支援物資を運んだトラックに満載して帰崎

宮城県から運んできた特産品4千点が並ぶ店内

宮城県から運んできた特産品4千点が並ぶ店内

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 手作り職人の雑貨店「心風」(長崎市江戸町、TEL 095-822-1147)が4月16日~18日、宮城県産品フェアを開いている。

楽天イーグルスの岩隈選手、星野監督、田中選手などのサインボールも販売する

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 店主の一ノ瀬恵介さんが企画したフェアで、仙台市の雑貨店の協力を得て宮城県内の特産品を自ら現地で集め、同店の特別会場で販売する。会場には、「ひとめぼれ」「ササニシキ」などの米(5キロ・2キロ)、あかもくうどん、白石湯麺、盛岡冷麺、油麩丼、仙台みそ、りんごジュース、エゴマ油、りんごチップスなどの食料品、陶器やガラス製品、和紙染め絵、こけしなどの民芸品、楽天イーグルス監督・選手のサイン入りボールなど約4,000品が並ぶ。これらは仙台市、白石市、角田市などから仕入れた。

 今月11日、同店の呼び掛けで集めた衣料品やレトルト食品およびカステラなどをトラックで仙台の協力者の元へ届けた後、空になったトラックにこれらの商品を載せて長崎に戻った。到着は15日10時すぎ。

 長崎から運んだ支援物資は石巻の避難所に一部を届け、残りの物資は協力者が各避難所へ配布する予定だという。「被災地の方が文明堂総本店のカステラが入った箱を開け、包装紙に書かれたメッセージを見たとき、ぼろぼろと大きな涙をこぼして喜んでくれた。長崎からこういう支援の動きがあったことがうれしいとも言ってもらえた」と一ノ瀬さん。

 宮城県の特産品をトラックに積むときには「商品を作る工場が流されたり壊れたりしてもう作れないものもある。『これが最後の品』と言いながら、残ったものから一番いいものを選んで渡してくれた店もあった。宮城県の人たちの気持ちを長崎の人に伝えたい」と、一ノ瀬さんは唇をかみしめる。

 特産品販売会場の営業時間は10時30分~18時。以降、長崎浜屋、帆船まつり、チャリティーコンサートでも販売する予定。売り上げは全額被災地へ義援金として送る。

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