トーストと自家焙煎（ばいせん）コーヒーの店「Take Lina（タケリナ）」（長崎市界1）が8月8日で5周年を迎える。

自家製エスプレッソソースのスノーアイスとレモンソーダのバニラアイスのせ

　店主の近藤吏奈さんは大学で栄養士の資格を取得後、「将来は飲食に携わりたい」とホテルなどでの勤務を経験。祖母が50年以上営んでいた美容室「さつき美容院」跡にトーストと自家焙煎のスペシャルティコーヒーなどを提供するカフェを構えた。レトロなたたずまいを生かした店の一角には今でも美容室だった頃のカット台やパーマをかけるプロセッサーなどがある。

　長崎ペンギン水族館（宿町）の近くにあることから、ペンギンのイラストをトレードマークにする同店。「歩き出会う小さなコーヒー店」をコンセプトに近所の人にもおいしいコーヒーを楽しんでもらいたいと、トースト以外はテイクアウトにも対応。ペンギンラテ（450円）は水族館を訪れた後に立ち寄る客を中心に人気で、SNSなどでも「かわいい」と投稿されることもある。

　「厚切りトースト」は町内にあるベーカリー「kiyokamorimoto（キヨカモリモト）」（界2）のクロワッサン食パンを使い、「バターはちみつ」（480円）、「たまご」（530円）、「あんこバター」（560円）などの味を用意。デザートトーストとしてバニラアイス付きの「エスプレッソナッツ」や「ハニーレモン」（以上680円）などもそろえる。通常の食パン「凛食パン」に変更でき、100円引になるドリンクセットも用意する。

　このほか、店で焼き上げるシフォンケーキやスコーンなどの焼き菓子とともにハンドドリップコーヒー（400円）や自家製シロップで作る「レモンソーダ」（380円）などのカフェメニューを提供。自家製のエスプレッソソースをはじめ全8種類のふわふわのかき氷「スノーアイス」（450円～500円）もそろえる。毎月第1水曜は「マフィンの日」としてベーカリー「Baked goods am（ベイクドグッズアム）」（長与町）のマフィンも並べる。

　コロナ禍で周年イベントなどができていないものの、今年3月には店内で初となるミニマルシェを開くなど新たな試みにもチャレンジしている近藤さん。「地元の方だけでなく、ペンギン水族館のついでにネットで見つけて立ち寄ってもらうなど幅広い方にお越しいただいている。これからも多くの方に喜んでもらえるよう頑張っていきたい」と意気込む。

　営業時間は12時～18時（金曜・土曜は22時まで）。月曜と第1・第3日曜定休。