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白鉄火で長崎の魚食をアピール 長崎市が事業認定、記念イベントも

認定書授与式の様子

認定書授与式の様子

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 長崎県内を中心にスーパーマーケット44店舗を展開するエレナ(佐世保市)が取り組む「長崎白鉄火から広がるオール長崎 魚の輪」が長崎市の「さしみシティプロジェクト」に認定され、2月13日、長崎市役所で認定式が行われた。

エレナでは「長崎白鉄火」として販売している

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 長崎市周辺では鉄火巻の具材にマグロではなく、ヒラマサなどが使われることが多く、「白鉄火」として親しまれてきた。水産物の家庭での消費が減少していることからエレナでは長崎独自の食文化を地元で広く浸透させようと「長崎白鉄火」と命名。一昨年9月から、長崎産のヒラマサを使った定番商品として販売している。

 長崎市が取り組む「さしみシティプロジェクト」は「長崎市は刺身がおいしい」をテーマに魅力発信と消費拡大を目指して、2021年9月に認定制度をスタート。長崎の魚のPRや消費拡大に向けた取り組みを認定し、後押ししてきた。

 認定式で鈴木史朗長崎市長と懇談したエレナの中村義昭専務は「日本一の豊富な魚種が取れる長崎だが、その魅力が消費者に伝わりにくい側面もある。魚種だけでなく食べ方も併せて提案し、訴求していくことが大切。地元の人にとって身近なスーパーから白鉄火を再認識してもらうことで名産の一つとして広がり、外食や流通とも協力して観光産業などにも波及するきっかけになれば」と意気込む。

 白鉄火を試食した鈴木市長は「マグロの鉄火とはまた違う味わい。スーパーで日常的に手軽に楽しめるところから知名度が広がり、『長崎行ったら白鉄火』となれば」と期待を込める。

 長崎市水産農林政策課長の竹内裕二さんは、2年ほど前に現在の部署に赴任したことをきっかけに「長崎の魚を盛り上げる白鉄火長(=しろてっ課長)」として白鉄火の周知に取り組んできた。同社の事業認定を受け官民一体でPRを目指そうと、「スーパー白鉄火長」の名刺を中村専務に贈った。

 同社では「さかなの日」になっている3月3日、「エレナプラっとモール長崎店」(長崎市川口町)の鮮魚コーナーで認定記念イベント「長崎といえば鉄火まつり」を開催。ヒラマサの解体ショーや「鮨(すし)ひのか」(油屋町)の野瀬泰行さんによる飾りずしの実演ショーなどを予定する。

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