軍艦島が見渡せる野母崎の海岸線沿いにある地域唯一の洋菓子店「sourire×sourire(スリール・スリール)」(長崎市南越町、TEL 095-893-1950)が3月14日で5周年を迎えた。
調理師学校の同級生だった江崎貴之さんと小川兼太さんが開いた同店。海運用コンテナを使って仕上げたオレンジ色が目を引く外観と、船舶用の窓などをあしらい遊び心のあるデザインを施した内装が特徴。軍艦島や野母崎の海を眺めながらスイーツやコーヒーを楽しめるよう店内と屋上にイートインスペースを設けた。潮風に当たりながらカフェタイムが楽しめる店として、地元の人だけでなく、野母崎を訪れる行楽客にも人気のスポットになっている。
カフェメニューにも力を入れ、夏場は「パティシエが作るかき氷」として2種類のクーベルチュールを使った濃厚なチョコレートソースをかける「チョコレートかき氷」などを販売。「長崎の食材を多くの人に知ってほしい」と地元の特産品や季節の果物を生産する農家と期間限定でコラボしたスイーツなども手がけてきた。
14日からは新商品としてクレープも販売。新たに専用の焼き台を導入し、「納得がいくまで試行錯誤した生地のおいしさを味わってほしい」とシンプルな「シュガーバター」(550円)や「シュガーバターショコラ」(660円)をラインアップ。「おいしいチョコバナナクレープ」(990円)も用意する。
長崎市南部を中心にマルシェなどイベント出店も行う同店。店主の江崎貴之さんは「訪れた人に野母崎の魅力をより感じてもらうと同時に地元の人にも地域に根づいた洋菓子店として親しんでもらえるよう取り組んできた。パティシエが手がける洋菓子で地域を盛り上げていきたい」と笑顔を見せる。
16日・17日は焼き菓子を除く全商品が1割引となる5周年記念イベントを開催。店で手焼きしたクレープを使いモンブランとショコラ、イチゴサンドに仕上げた「ミルクレープ3種セット」やマカロンを特別価格で販売するほか、2,000円以上の購入でシュガーバタークレープ1つを進呈する。
営業時間は11時~18時。