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野母崎・青潮学園の児童が海洋ごみで軍艦島アート 環境問題をアピール

完成した作品と記念撮影

完成した作品と記念撮影

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野母崎小学校(長崎市野母町)の5年生児童27人が3月4日、田の子海岸(野母町)で海ごみアートの制作に取り組んだ。

ごみを分別する児童ら

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 制作は、「野母崎の海をきれいにするために」をテーマに総合の時間の中で取り組んできた活動の一環。児童らは昨年11月、野母崎地区を中心に清掃活動を行ってきた市民団体「team長崎シー・クリーン」による出前授業で、海洋ごみの問題と生態系や生き物に与える影響について学んだ。「海洋ごみを使って市民にごみ問題に関心を持ってもらうアクション」について考えるワークショップで海洋ごみを使い、4月20日で閉山から50周年を迎える野母崎沖に浮かぶ世界遺産・軍艦島(端島)をテーマにアート作品を制作し、環境問題をアピールすることを決めていた。

  当日、田の子海岸に集まった児童らは海岸清掃を行い、集めたごみを分別。team長崎シー・クリーンのメンバーらも参加して一緒に汗を流した。担当教諭から「どんなごみがあったか?」と聞かれた児童らは「ペットボトルや弁当のトレーなどが多い」「漁網やロープの切れ端も混じっている」などの声が上がった。

 その後、ふすまに軍艦島の形や海の絵を下描きしたボード4枚をキャンバスに見立て、児童らが海洋ごみをグルーガンで貼り付けてアート作品を完成させた。教諭の呼びかけで伝えたいメッセージの案を出し合い、数人の児童が交代で「この問題をみんなで解きましょう!」と書き添えた。「世界にメッセージを発信したい」という思いから英訳も加えた。

 制作した作品は海岸に隣接する長崎のもざき恐竜パーク(野母町)内にある軍艦島資料館に展示。児童らは「多くの人にもてもらい、海洋ごみ問題について考えてもらえれば」と話す。

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