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野母崎で海ごみ問題に取り組む市民団体が青潮学園で授業 ワークショップも

授業の様子

授業の様子

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 野母崎小学校(長崎市野母町)の5年生を対象に長崎市の野母崎地区を中心に清掃活動を行ってきた市民団体「team長崎シー・クリーン」が11月2日、出前授業を行った。

子どもたちから海ごみを使ったさまざまなアイデアがあがった

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 同校がある野母崎地区の地元住民も多く参加する同団体。SNSなどを活用して活動を幅広く発信してきたことで長崎海上保安部や長崎市の職員などをはじめ、県内外からも多くの人が活動に参加。昨年3月には第28回コカ・コーラ環境教育賞で中学生の活動普及部門最優秀賞に選ばれるなど評価されてきた。

 出前授業は「野母崎の海をきれいにするために」をテーマに総合の時間の中で取り組んできた活動の一環。同団体は同校PTAと共同で歓迎遠足に合わせて、田の子海岸(野母町)の清掃を行うなど活動を行ってきたことから、活動に参加する児童の保護者を通じて授業を依頼した。

 授業に参加した児童27人は世界や日本、長崎で起きている海洋ごみの問題と生態系や生き物に与える影響について学んだ。団体顧問で漁師として軍艦島(端島)周辺などで漁を行う馬場広徳さんからは漁師目線で起きている野母崎周辺の海の変化についての説明もあった。

 休憩を挟んで行ったワークショップでは6班に分かれて「海洋ごみを使って市民にごみ問題に関心を持ってもらうアクション」について考えた。児童らはアイデアのブレストを行い、出し合ったアイデアを一つにまとめた後、絞ったテーマについて具体的にどのように行うのかを考えた。各班を担当する大人が子どもたちの考えたアイデアを聞いてアドバイスを行い、ブラッシュアップして最終発表を行った。

 担任の濱崎美来教諭は「子どもたちは夏休みには野母崎の海で毎日遊んだりしていることから、海や海ごみへの関心も高く、熱心に質問するなど授業も盛り上がっていた」と振り返る。発表したアイデアは3学期に予定する授業の中で実践する予定だといい、子どもたちからは「早くアイデアを形にしたい」という声も聞かれた。

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