第21回「鯉(こい)・来い祭り」が4月28日、そとめ神浦川河川公園(長崎市神浦向町)で開催された。
子どもたちの健やかな成長を願って約100匹のこいのぼりをゴールデンウイーク期間に掲揚するのに合わせ、人が集まることで地域を盛り上げたいと実行委員会が毎年開いてきた同イベント。コロナ禍で3年間の中止を挟んで昨年、復活した。
イベント当日は青空に泳ぐこいのぼりの下で飲食店が出店したほか、アラカブ(カサゴ)釣りなどを行った。中学生以下の子どもを対象に行ったウナギのつかみ取りには250人以上が応募。14時、抽選に選ばれた100人が園内にある神浦川の水を利用して作られた河川プールに集まると、放流されたウナギを目指して一斉に駆け出した。ヌルヌルしたウナギはなかなかつかむことができず苦戦する子どもたちに、大人たちから「こっちこっち」「しっかり握って」と声が上がり、水辺を駆け回る子どもたちの声が広がった。15時からは餅まきが行われ、盛り上がりを見せた。
実行委員長の田添岸雄さんは「過疎化する地域を盛り上げるきっかけにしたいと始まったイベント。今年も多くの人でにぎわい、楽しんでもらえたのでは」と振り返る。
こいのぼりの掲揚は5月5日まで。