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長崎・グラバー園で「明治夜宴」 ハローキティと50周年の供宴も

ハローキティとコラボした「ハローキティとマジカルバタフライ」

ハローキティとコラボした「ハローキティとマジカルバタフライ」

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 グラバー園(長崎市南山手町)の美しさと魅力を引き立てる照明演出や音楽と食から成るアートイベント「明治夜宴」が7月20日に始まった。

プロジェクションマッピングを点灯するキティーと村木さん

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 今年9月で同園が50周年を迎えることから、通常は夜間閉園している園内を開放し、明治時代の夜の長崎を舞台にしたオペラ作品「マダム・バタフライ」をテーマに照明演出やプロジェクションマッピングで「異国情緒あふれるジャポニズムの世界観」を演出し華やかに盛り上げる限定イベントとして企画した。

 旧三菱第2ドッグハウスでは同じく50周年を迎えるハローキティとのコラボしたプロジェクションマッピング「ハローキティとマジカルバタフライ」を投影。旧グラバー住宅最後の居住者だったジョセフ・ゴールズビーとバーバラ夫人が、同所をオペラ「蝶々夫人」の舞台のようだと「マダムバタフライハウス」と呼んだことにちなみ、キティとチョウを中心に構成。長崎の市花になっているアジサイやドラゴンなども登場し、長崎らしさを感じさせる約5分の作品に仕上げた。

 歴史の泉ではインタラクティブ・ランドアート・プロジェクション「ひかり咲く希望の泉」を投影。オペラ「蝶々夫人」の劇中歌で蝶々夫人と下女のスズキが歌う友情と希望の象徴「花の二重唱」とともに花の映像が流れるプロジェクションマッピングはデジタルテクノロジーを駆使し、花に触れるとチョウに変わるインタラクティブな演出も取り入れる。

 旧リンガー住宅ではフォトジェニック・インタラクティブ・プロジェクション「儚(はかな)くひかる蝶の散華」と題し、チョウや花の映像を投影。自分自身に映像を投影し、写真を撮って楽しむこともできるようにする。

 「マダム・バタフライハウス」の愛称を持つ世界遺産・旧グラバー住宅には蝶々夫人の劇中歌で最も有名な「ある晴れた日に」をアレンジしたBGMをバッグに明治時代をイメージしたレトロな色彩でライトアップする。

 園内にあるグラバーカフェでは9月30日まで、「グラバーサマーバル」も展開。蝶々夫人で使われた複数の楽曲に耳を傾けるガラコンサートのような音楽空間で飲食を提供。現在のキリンビールが引き継ぎ、1885(明治18)年にグラバーが設立に関わった「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」の前身の名を冠する「スプリングバレー」のクラフトビールをほぼ全種類提供。期間中の金曜と・曜と祝前日はキッチンカーも登場する。

 イベントに先立ち19日に行われた関係者向けの点灯式では、長崎国際観光コンベンション協会長で開園50周年記念事業実行委員会の会長を務める村木昭一郎さんが「長崎夜景の目玉の一つとして地域経済の活性化にもつながれば」とあいさつ。同園の広報大使を務めるハローキティも登場し、カウントダウンするとプロジェクションマッピングを投影した。

 点灯時間は、10月9日まで=19時~21時30分(ハローキティプロジェクションマッピングは20時~)、10月10日以降=18時~20時(同19時~)。来年3月31日まで。

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