見る・遊ぶ

長崎がモデルのアニメ映画「きみの色」 試写会に監督・声優ら登壇

舞台あいさつに登壇した(左から)山田監督とキャストの高石さん、鈴川さん、木戸さん

舞台あいさつに登壇した(左から)山田監督とキャストの高石さん、鈴川さん、木戸さん

  • 24

  •  

 長崎の街並みなどをモデルにしたアニメ映画「きみの色」の試写会が7月31日、TOHOシネマズ 長崎(長崎市茂里町)で行われ、山田尚子監督や声で出演する鈴川紗由さん、高石あかりさん、木戸大聖さんの4人が登壇し、舞台あいさつを行った。

舞台あいさつの様子

[広告]

 同作は映画「けいおん!」(2011年)などの監督を務めてきた山田尚子さんが手がける最新作。「音楽×青春」をテーマに人が色で見える主人公・トツ子が学校で出会った美しい色を放つ少女・きみと古書店で再会。その場にいた音楽好きの少年・ルイと3人でバンドを組むことになり、学園祭で初ライブを行うまでのストーリーを、思春期の若者たちが向き合う自立や葛藤、恋模様とともに描く。主人公が通うカトリックの学校や路面電車が走る街並みなど、物語の舞台となる街は長崎を中心に佐世保や五島などがモデルとなっている。

 試写会には長崎純心中学校・女子高校の生徒など約170人を招待。上映後に登場した山田監督らは作品や舞台となった長崎への思いを話した。「かっこいい音楽とともに、まだ名前がついていないような気持ちのようなものを表現したいと思った」と話す山田監督。「主人公らが通う学校がカトリックの女子校として描かれている。学校の設定を考えたときに、そんな学校がある街として浮かんだのが長崎。信じること、信仰を続けてきた街を実際に見たいとロケハンに訪れた。長崎に来てみて、描きたいことが、この街に全て詰まっていると感じた」と振り返る。

 トツ子を演じた鈴川さんは「家族旅行でも長崎を訪れたことがある。懐かしさも感じるすてきな街」と話し、「監督やスタッフらのアドバイスを受けながらトツ子と行動をリンクさせて演じた」と収録を振り返る。

 きみ役の高石さんは「きみも自分がつい最近まで抱えていたような悩みをもつ女の子。作品ではそんな悩みが繊細に描かれていて、どんな自分も受け入れることができるようになった自分には懐かしさを感じるとともに、いろいろな人に届く作品ではないかと感じた」と話す。

 ルイを演じる木戸さんは「ゴールデンレトリバーのような男の子という監督のイメージを浮かべながら、包み込むような優しさや大きなゴールデンレトリバーがはしゃぐ様子などを想像しながら演じた」と振り返る。

 質問コーナーでは、アフレコの様子や好きな花などについて知りたいという声とともに「受験を控えているので応援メッセージが欲しい」というリクエストも飛び出し、監督とキャスト全員で応える一幕もあった。

 音楽にまつわる作品であることから、純心中学校・女子高校の音楽部38人が合唱曲「歩くうた」も披露した。

 8月30日全国公開。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース