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長崎・魚の町のコミュニティースペース「マムズサードプレイス」が1周年

来店を呼びかける中村さん

来店を呼びかける中村さん

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 コミュニティースペース「mom’s 3rd plAce(マムズサードプレイス)」(長崎市魚の町)が8月4日で1周年を迎えた。

キッズスペースの様子

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 「お母さんたちが気軽に立ち寄れる場所を作りたい」と同店を立ち上げた店主の中村美穂さん。会社員で事務職をしていた中村さんは現在、2歳半になる末っ子が生まれたタイミングで産休に入っていたが、復職間近に子どもの手術が必要になったことから「自分や家族が皆、これまで健康だったので追い込まれてどうしていいか分からなくなり、そのまま退職してしまった」と振り返る。

 退職したことがきっかけで在宅ワークの講座を受講したことがあり、コロナ禍で在宅ワークの経験を生かして美容品の販売などを手がけることになった中村さん。「近隣にベビーカーで気軽に入れる店が少なく、子ども連れだと子どもが騒いだり店を汚したりするなど、特におしゃれな店ほど気を使ってしまう。周りに気兼ねせず、子連れでも気軽に立ち寄れる場を作りたい」とキッズスペースなどを設け、自身の事務所を兼ねたコミュニティースペースの立ち上げを決めた。

 店内には知人らの作ったハンドメードアクセサリーなどを販売するスペースも設ける。これまでにワークショップや異業種交流会などのイベントを開いてきた。中村さんは「自分自身もそうだが、産休や育休で社会と切り離されてしまうからこそ資格取得やハンドメード雑貨などに挑戦し、お金も時間も使っているのに復職するとその経験を生かせないまま、元の生活に戻ってしまう。そんなお母さんたちに何か手助けしたい」と話す。

 「独立して事業を始めたことで世界が広がり、考え方が変わった」と話す中村さん。「楽しむことを意識づけできたからこそ、子育ての重圧ではなく、ママたちが楽しんで生活できる世の中になってほしい。ママたちの情報交換の場としてこの場所を盛り上げていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時。予約制で利用料は1時間550円。セミナーやワークショップでの貸し切りは、1時間=1,650円、1日=7,700円。

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