見る・遊ぶ 暮らす・働く

長崎居留地で恒例「居留地まつり」 グラバー坂駆け上がり大会も復活

来場を呼びかける実行委員会のメンバーら

来場を呼びかける実行委員会のメンバーら

  • 47

  •  

 長崎市の東山手・南山手などがある居留地エリアで9月14日~16日の3日間、「第29回 長崎居留地まつり」が開催される。

パネルディスカッションの様子

[広告]

 居留地エリアで1979(昭和54)年に始まった「グラバー園まつり」と1991(平成3)年に始まった「エキゾチック山手」、1992(平成4)年から行われている「アルキメデス探偵団」の3つのイベントを一つに合わせて1995(平成7)年9月に開催した「グラバー園&居留地まつり」を起源に、翌年から「長崎居留地まつり」として開催する同イベント。来年で30回目の節目を迎えることを見据え、今年は「新しい居留地物語へ」をテーマに開催する。

 14日は恒例「グラバー顕彰式」やオープニングパレード、居留地キッズコーラスの歌声が世界遺産・大浦天主堂に響く合唱のほか、まちづくりシンポジウムを開催。15日は5年ぶりの開催となる「グラバー坂かけあがり大会」や初開催となるグラバー園でのモーニングヨガ、Vファーレン長崎まちなかパブリックビューイングをはじめ、各会場でさまざまな催しを予定。16日には「居留地合唱祭」などを行う。

 開催に先駆けて今月1日、「長崎居留地まつりアーカイブ&トーク」が長崎聖三一教会(長崎市大浦町)で行われた。「居留地まつり」のこれまでを振り返るクロストークでは同実行委員会委員長の桐野耕一さんと事務局長の梅元建治さんが登壇し、街にあるものを生かして開催してきた「居留地まつり」のこれまでを振り返った。2006(平成18)年に行った「居留地1000人かくれんぼ」などの企画を紹介した梅元さんは、準備に1年半かけ、100人以上のスタッフが参加したイベントの舞台裏を紹介しながら、「ばかばかしく思えるイベントほど人は喜ぶ」と話し、会場の笑いを誘った。

 長崎で「地方創生型インフルエンサー」として活動する美咲さんと居留地を拠点にユーチューバーとして活動する品川正之介さんを迎えたパネルディスカッションは「居留地まつり30周年に向けて」をテーマに進行。「居留地まつり」の課題として、情報発信がうまくいっていないことの解決に向けて意見を出し合った。今年の居留地まつりの見どころなどについても共有した。

 桐野さんは「居留地は夢を持った外国人が移り住みチャレンジする場所だったからこそ、若い人の挑戦の場であってほしいという思いがある。若い人のチャレンジの場として意見や企画を取り入れながらこの先も続く地域のイベントにしていきたい。多くの人に居留地を訪れてもらい、地域の魅力を感じてもらえれば」と来街を呼びかける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース