「2024アリアの夕べ 聖堂に響く弦楽と歌~プティジャン司教帰天140周年記念~」が9月28日、国宝・大浦天主堂(長崎市南山手町)で行われる。
今月14日~16日に開催された「長崎居留地まつり」のアフターイベントとして開催する同コンサート。長崎居留地まつりと同じく29回目を迎える。
コンサートでは長崎OMURA室内合奏団に所属するバイオリニストの中西禅さんと長崎居留地男声合唱団・女声合唱団オルテンシアの指揮者でソプラニストの原さとみさん、活水女子大学音楽部などで教鞭(きょうべん)を執るピアニストの寺谷陽子さんの3人から成る音楽ユニット「Art de Viver(アールヴィーヴレ)」が出演。スペシャルゲストに長崎OMURA室内合奏団チェリストの田辺清士さんを迎え、「教会のアリア」「Ave Maria Pieras」など教会にまつわる楽曲のほか、「わが母の教えたまいし歌」「月の御船」などを披露する。
同実行委員会委員長の桐野耕一さんは「居留地まつりのアフターイベントとして初回は大浦天主堂前の広場に観客を集め、石段をステージにして開催し盛り上がりを見せた。回を重ねるうちに教会を管理するカトリック長崎大司教区からも地元を盛り上げるイベントの趣旨に賛同を得て聖堂内で開催するようになった」と振り返る。
「毎年多くの人が訪れ、楽しんでもらっている」と話す桐野さん。「今年は日本のキリスト教復活に生涯をかけ、同教会中央祭壇前の床下に眠るプティジャン神父の帰天140周年に当たる年であることから、コンサートも記念公演とした。長崎居留地にある大浦天主堂ならではの雰囲気とともに楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は18時30分~20時30分(18時開場)。入場無料だが、大浦天主堂保全のための献金への協力を呼びかける。