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長崎・風頭公園で坂本龍馬像建立36年記念式典 講演会も

来場を呼びかける山田さん

来場を呼びかける山田さん

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 坂本龍馬像建立36年記念式典が5月17日、風頭公園(長崎市伊良林3)で行われる。主催は長崎竜馬会(万屋町)。

風頭公園にある坂本龍馬像

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 同所にある坂本龍馬像は1987(昭和62)年、「風雲児焼とり 竜馬」(銅座町)の店主と店に集まっていた坂本龍馬ファンの客らが「海援隊発祥の地・長崎にこそ龍馬の銅像がなければ」と意気投合。同年6月、有志32人が集まり「龍馬の銅像建つうで会」を立ち上げた。高知県・桂浜の銅像建立運動を参考に1,000万円を目標に全国で募金活動を行い、1989(平成元)年5月21日に建立した約3.2メートルの全身像は長崎市在住の彫刻家・山崎和國さんが制作。はかま姿で力強く腕組みをし、家伝のなぎなた・吉行を携え、ブーツを履いた左足は台座からはみ出し、威風堂々とした立ち姿から、「龍馬の自由奔放で枠にとらわれない人物像を表現している」といわれ、標高151.9メートルの風頭山の山頂から長崎港を見下ろして立つ同園のシンボルになっている。同会は銅像建立後に解散し、現在は「坂本龍馬を愛し、長崎を愛する人の集まり」として長崎竜馬会に引き継がれている。

 当日は11時から風頭公園で銅像磨きを行い、13時から記念式典や交流会、津軽三味線石井流の石井冴旺さんによる演奏を行う。長崎市立図書館(興善町)に移動して15時30分から行う講演会には、西洋流火術鉄砲隊保存会の勝田真幸会長が登壇。幕末に「高島流砲術」を完成させた高島秋帆は長崎に生まれ育ち、日本砲術と西洋砲術の格差を知ったことから、町年寄として出入りしていた出島でオランダ人からオランダ語や西洋砲術を学んで同砲術を完成。坂本龍馬は土佐藩の武士として同法術を学び長崎で海援隊の礎となる亀山社中を設立していることから、「高島秋帆と西洋流砲術-長崎町年寄出身の西洋砲術加家とその功績-」をテーマに講演を行う。

 長崎竜馬会の山田ひろし事務局長は「龍馬の銅像建つうで会から続く『龍馬の心と功績を知ってもらいたい』という思いを引き継ぎながら毎年、記念式典を開いてきた。坂本龍馬が好きな人や歴史に興味のある人など気軽に参加してもらえれば」と参加を呼びかける。

 開催時間は11時~17時。参加無料。

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