諏訪神社(長崎市上西山町)で行われる長崎の伝統行事「長崎くんち」の桟敷席券の販売が6月7日午前7時、始まった。
今回発売されたのは、10月7日午前7時からの「奉納踊り」、同日16時からの「くんちの夕べ」、10月9日午前8時20分からの部の約1000枚。混雑を避けるため、整理券を配布しての販売となったが、8時過ぎには用意していた全席が完売した。
今年は長崎っ子に人気がある、樺島町の太鼓山(コッコデショ)が登場することもあり、チケットを買い求める列の先頭は3日前から泊まり込む熱の入れようだったという。販売を担当する「くんちさじき運営委員会」も例年になく予想以上の早さでの完売だったと驚いた様子だった。
長崎くんちは、毎年10月7日~9日に開催される長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭。国指定重要無形民俗文化財にも指定されている。
1634(寛永11)年、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが始まりといわれており、7年に一度当番となる踊町が諏訪神社へ出し物を奉納した後、市内を練り歩く。
今年は、太鼓山の他、本踊(紺屋町)、阿蘭陀船(出島町)、川船(東古川町)、唐子獅子踊(小川町)、御座船(本古川町)、唐人船(大黒町)が登場する。
諏訪神社の桟敷席券は、今回キャンセル分およびローソンチケットの販売が6月10日から、長坂(ながさか)観覧分が7月1日からはがきで申し込みを受け付ける。
諏訪神社以外の桟敷席券発売については、八坂神社は6月10日、公会堂前広場およびお旅所は7月中旬にそれぞれ予定している。詳しくは「長崎くんち」ホームページで確認できる。