
ドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」の上映会が9月6日、長崎歴史文化博物館(長崎市立山1)で開催される。
長崎市や時津町、長与町で「子どもの未来のために学びを深めたい」と活動する母親5人の自学グループ「長崎こたつみかん」が主催する同イベント。これまで映画「夢みる小学校」の上映会や書籍「檻(おり)の中のライオン」の講演会など教育や憲法などをテーマにしたイベントを開催してきた。
上映会は、メンバーの鶴朋子さんが所属する「『こどもまんなか』居場所づくり塾」で映画に出演している「川崎市子ども夢パーク」の所長を務めていた西野博之さんの講演会が決まったことから、「西野さんの取り組みをより多くの人に知ってほしい」と企画した。
映画の舞台となっている子ども夢パークは、2000(平成12)年に神奈川県川崎市で制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」がきっかけで2003(平成15)年に開設。工場跡地の1万平方メートルの敷地に水遊びなどができるプレーパークやサイクリングロード、全天候型スポーツ広場、音楽スタジオなどを設置。「子どもが自分の責任で自由に遊び、学び、つくり続けていく子どもの居場所・活動拠点」として開放している。映画では「子どもも大人もみんながつくり手となって生み出される『居場所の力』と、時に悩みながらも自ら考え歩もうとする『子どもの力』」を感情豊かに描く。
長与町に住んでいることから「町内に児童館など手軽に行くことができる居場所があり、子どもがよく利用していた」という鶴さん。長崎市では児童館のような施設が減少していく傾向にあることを知り、「子どもの居場所の重要性を知ってほしい。西野さんが講演会で訪れるタイミングに合わせて上映会を行うことで、これまでの取り組みを知ったうえで話を聞いてもらえれば」と来場を呼びかける。
上映時間は10時30分~12時10分。入場料は、大人=1,500円、小中高生=500円(当日は大人も小中学生も2,000円)。事前申し込みが必要で、フォームで受け付ける。