長崎ゆかりの現代作家を紹介するシリーズ第3弾が現在、長崎県美術館(長崎市出島町、TEL 095-833-2110)で開催されている。今回は長崎出身の城戸孝充さんと中島洋和さんの作品を紹介している。
城戸さんは1949(昭和24)年生まれで、1970年代半ばから現代美術の第一線で活躍してきた。代表作「ポンプ」(1991-2010)や「満月-渦巻く輪にのって」(1999)など、水や煙などの形が決まっていないものと、それに作用する見えない力との関連で成り立たせる作品が得意。今回も水を使って不思議な世界を作り出している。
中島さんは1969(昭和44)年生まれで、大学院で壁画を学びながら、見る人が作品に積極的に参加するインタラクティブな作品を次々に発表。各地で積極的にワークショップを開き、見る人も参加する作品づくりを行っている。
同館広報担当の山下千代美さんは「当展では、城戸さんと中島さんという両極端の作風の作家を並べることで、見る人が2人の作品のコントラストに感心したり、クスっと笑ったりしながら楽しめるように配慮した」という。
開館時間は10時~20時。第2・第4月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。入館料は一般400円ほか。9月12日まで.。