外資系保険会社「メットライフ アリコ」は11月24日、長崎県美術館(長崎市出島町)に長崎県内のボランティア団体などの代表者を招き、不要になったノートパソコン100台の寄贈式を行った。
長崎港の岸壁からメットライフ アリコの社屋に一礼する丸田さん
寄贈したパソコンは同社の営業職社員などが使用していたもので、従来は約4年で償却処分されていたが、まだ十分使えることから「もったいないので何か社会貢献に役立てられないか」という声が上がり、NPO団体などの意見を聞いて寄贈が具体化したという。昨年7月に長崎市内を中心に活動するNPOやボランティアなどの30団体に不要になったパソコン100台を再生して寄贈。同年11月には長崎市内にある14の障害者授産施設へ同じく100台を寄贈した。今回は3回目の寄贈となる。
今回、寄贈を受けたのはNPOや任意団体などさまざまな形で市民活動、ボランティア活動などを行っている長崎県内の27団体。寄贈式では各団体の代表者一人ひとりに同社から1台ずつ壇上でパソコンが手渡された後、全員で記念撮影が行われた。
記念撮影の後、スライドを使って行われた活動報告では、五島市からインターネットを利用した情報発信を行っている市民団体「島人(しまびと)」主宰の丸田敬章さんが「五島にはなかなか情報が入って来ないし、五島からの情報発信はもっと難しい課題。島全体が高齢化しているので、情報弱者にならないためにもインターネットは必須のツール」と力説。「こんな立派なパソコンを頂けるなんて本当にありがたい。必ずフル活用する。帰りの船からは必ずアリコさんの社屋に深々と一礼する」と約束すると、会場は笑い声に包まれた。
メットライフ アリコ長崎事業推進室の緒方直樹室長は「皆さんに喜んでもらえて本当にうれしい。当社は長崎市内だけでも1600人を雇用しており、これからも地元のために貢献していきたい」と話す。