若手ピアニストとして注目を集めている外山啓介さんが11月29日、長崎県美術館(長崎市出島町)エントランスロビーで無料ミニコンサートを行った。
同25日から始まった長崎ハートフル・イルミネーションの明かりを背景にした幻想的な雰囲気の中、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」、ベートーベンのピアノ・ソナタなど5曲を演奏した。
1月22日に「とぎつカナリーホール」(時津町)で行うピアノリサイタルのプロモーションとして開いたもので、 100人ほどの来場者がプロピアニストの音色に耳を傾けた。
外山さんは2004年に第73回日本音楽コンクールで第1位を受賞、2007年にCDデビュー。若手ピアニストとして注目を浴びている存在で、会場にも20~30代若い女性の姿が目立った。
「コンサートホールではなく、美術館のエントランスホールで演奏したのは初めての経験。いつもと違う環境に少し緊張したが、ガラスの壁に音が響いて楽しく演奏できた。1月のリサイタルではお客さまと一つになって、いい演奏をしたい」と外山さん。
知人から紹介されて聴きに来たという光安由佳子さんと松下美穂さんは「すてきな音色に感激した」と笑顔を見せた。
とぎつカナリーホールでは、ベートーベンのピアノ・ソナタ「悲愴」と「熱情」をメーンの冬のプログラムを演奏する予定。開演は14時。入場料は3,000円。問い合わせはNBC長崎放送(TEL 095-820-1022)まで。