鯨専門店「くらさき」(長崎市万屋町、TEL 0120-094083)が1月19日、長崎駅弁「ながさき鯨すき弁当」の販売を始めた。
7年ぶりに開発した新商品で、JR長崎駅前のKIOSKアミュプラザ長崎店のみで販売する。白いご飯の上に鯨肉のすき焼き、鯨カツ、鯨の竜田揚げ、鯨の赤身焼きが載る。すき焼きの味付けは同店に伝わる昔ながらの味だという。
1月19日から東京・新宿の京王百貨店で始まった「元祖有名駅弁とうまいもん大会」に合わせて開発した。これまで「ながさき鯨カツ弁当」を販売し好評を得てきたが、「新しい鯨の味の提案を」と同百貨店から依頼を受けたのだという。
全国の百貨店の催事などで鯨商品の販売を行ってきた社長の小嶺伸介さん。「昔はすき焼きの牛肉の代わりに鯨肉を使っていた」と懐かしそうに話すお客さんとの交流があったことを思い出した。自身も、その味の記憶があることから、すき焼きに着目した。
長崎で代々鯨専門店を営んできた小嶺さんのテーマは「昔あったものを現代に伝える」こと。昔の食卓でよく見かけた鯨料理だが、現在では鯨を食べたことがない人も多い。昔に比べて流通量が少ないとはいえ、長崎市は全国で一番鯨肉の消費量が多い地域。その長崎の食文化と共に、「鯨肉の味を全国に伝えたい」と力を込める。
価格は1,260円。10時30分ごろから1日限定10個を販売する。