竹久夢二をイメージしたCD、長崎の音楽家らが発売-記念ライブも

ニューアルバム「EVENING PRIMROSE」を持つ高浪慶太郎さん

ニューアルバム「EVENING PRIMROSE」を持つ高浪慶太郎さん

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 長崎で音楽活動に取り組むプレイタイム・ロックの音楽プロデューサー高浪慶太郎さんとトロンボーン奏者の柴田健一さんが2月10日、ニューアルバム「EVENING PRIMROSE」(イブニングプリムローズ)を発売する。

「EVENING PRIMROSE」高浪慶太郎&プレイムタイム・ロック meets 柴田健一

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 アルバム名の「EVENING PRIMROSE」とは宵待草のこと。竹久夢二の「宵待草」の世界観をキーワードに、大正ロマンを表現したポップスとジャズ全10曲(全40分)を収録する。ジャケットカバーではボーカル・フルートを担当する市場美奈さんがアンティーク着物を装って夢二の雰囲気を伝える。

 アルバムをプロデュースした高浪さんは長崎の歴史にも造詣が深い。アルバム制作とは別に大正時代の長崎の歴史を調べていたところ、同時代の長崎の商人・永見徳太郎が長崎を訪れた多くの芸術家の支援をしていたことを知る。1918(大正7)年に長崎を訪れた夢二は永見の支援を受け、眼鏡橋、浦上天主堂、凧(はた)揚げ、出島などと共にあでやかな女性が描かれた「長崎十二景」という作品を残している。夢二の女性観と長崎の結びつきにインスピレーションを得てアルバムコンセプトにしたという。

 アルバムには夢二が長崎を去ってすぐに作詞した「宵待草」をチンドン屋バージョン、トロンボーンバージョン、シンプルなピアノバージョン、あでやかなピアノとNBCアナウンサー塚田恵子さんの朗読を加えたバージョンを含む。

 「夢二が憧れ空想した長崎と現実の風景が長崎十二景の中で交錯し、独特の異国情緒を醸している。音楽を通して大正時代の長崎のエキゾチックな雰囲気と幻想的な夢二の情緒が伝われば」と高浪さん。

 価格は2,000円。発売日の2月10日には、記念ライブ「今宵は月も…夕化粧」を旧香港上海銀行長崎支店記念館(長崎市松が枝町)で開く。開演19時30分。入場料2,500円。

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