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長崎で門秀彦さん路上ライブペインティング-子どもたちとコラボ

段ボールのキャンバスを通して子どもと会話する門さん

段ボールのキャンバスを通して子どもと会話する門さん

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 長崎市出身のイラストレーター門秀彦さんが2月11日、浜町アーケードで路上ライブペインティングを行った。

刻々と変化する段ボールアートを見守る見学者

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 同アーケードで行う路上ライブペインティングは今回で3回目。個展やTシャツブランドの制作、NHK「みんなの手話」テキスト表紙などで手話イラストを描くなど全国的に活躍する門さんだが、長崎で活動していた20歳くらいのときに浜町アーケードで友人が歌う横でライブイベントをしていたことがある。初心に戻り、「またここで描きたい」と4~5年前に思い立ったことがきっかけだったという。

 当日20時過ぎ、旧大丸前の路上に約3メートル×5メートル大の段ボールのキャンバスが作られると、情報を知った親子連れやたまたま通りかかった親子などがクレヨン片手に参加。門さんが人や鳥、キリン、象、花などを描くと、描いた絵の上からさらに子どもたちが絵を自由気ままに重ねるなど、キャンバスの絵は時間がたつにつれ刻々と変化していった。

 約50人の見学者が見守る中、2時間かけて段ボールアートが完成。色とりどりのクレヨンで描かれた作品を持ち上げて披露した。作品は子どもたちや見学者がお気に入りのイラスト部分をカッターで切り取って持ち帰っていった。

 初めて参加したという親子は「娘が今まで描いたことがないような絵を描いて驚いた。門さんの絵をまねたようだ。子どもに新しい体験をさせることは大切だと実感した」と興奮気味に話していた。

 「今回のライブペインティングは予想外の連続だった。隣で絵を描いている子どもの絵の上から僕が絵を描くと子どもたちは一瞬悲しそうな顔をするが、さらに僕の絵の上に絵を重ねてくる。子どもたちと一緒に描くのはとても楽しい」と振り返る。

 門さんは独学で絵画・デザインを学びTシャツや個展で作品を発表。保育所から小中高校・大学など教育機関での講演・ワークショップ、各所でライブペインティングを行うなど幅広く活動している。耳が聞こえない両親の元に育った門さんにとって絵は会話であり声そのものだと、自伝「世界がこんなに騒がしい日には」(ジャイブ)に記している。

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