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長崎の主婦、自宅2階に「布ナプキン」ショップ-慢性品不足解消へ

布ナプキンの自宅ショップ「ことこと」をオープンした大原さん

布ナプキンの自宅ショップ「ことこと」をオープンした大原さん

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 長崎市で布ナプキンを広める活動をしている大原万里亜さんが2月12日、自宅ショップ「ことこと」(長崎市ダイヤランド)をオープンした。

協力スタッフが手作りした色とりどりの布ナプキン

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 自宅2階にある6畳ほどの店内には、花柄や水玉など色とりどりの布ナプキンをずらりと並べる。布ナプキンとはネルやパイルなどで作られている布製の生理用品で、エコに関心がある女性の間で広がりを見せている。

 大原さんは、4年前に夫の転勤で長崎から広島県尾道市へ転居した際に布ナプキンを使い始め、生理痛が改善するなどの体験をした。2年前に長崎に戻ってからその体験をママ友などに伝えたところ、作り方や使い方を教える機会が増え、新聞に取り上げられるなど評判になった。現在は小学校や各種団体などからの講演依頼も相次いでいるという。

 活動をしているときによく聞かれるのは「どこで買えるのか」ということ。大原さんが手作りする布ナプキンは作るそばから売れるため、慢性的に在庫がない状態が続いていた。

 同店に並ぶ布ナプキンは、大原さんが主催する子育てサークルや以前養護学校で教員をしていたときの保護者、布ナプキンワークショップで知り合った人たちなどと分担して生産したもの。子育てや介護などで長時間は働けないが短い時間でも仕事をしたいという人たちから「手伝いたい」という声が届き、「皆で力を合わせれば店ができるかも」と思い至ったという。オープンに合わせて、布の裁断、布ナプキンの草木染、縫い上げなどを協力者と分担した。

 布ナプキンを普及させるプロジェクト「Ribon chan project」(りぼんちゃんプロジェクト)の名称を記したパッケージやタペストリーも制作。同プロジェクト名には「人が育まれた子宮に戻ろう」「子宮の力を取り戻そう」「昔のようなエコ生活に戻ろう」などの意味があるという。

 「布ナプキンを使うと環境にも体にもいいことがあるが作る過程も大切」と大原さん。「ワークショップで自分の体を思いやりながら、ちくちくと布ナプキンを縫い世間話をする時間は何よりの癒やしになる。ワークショップが終わるころにはいろいろな悩みが解決していることもある」とほほ笑む。「いずれは大人用の布オムツも作っていきたい」と力を込める。

 価格は、羽根型タイプ(無漂白ネル)S=1,000円・L=1,200円、ライナー=600円、四角型タイプ草木染(染め無し)S=650円(350円)・M=850円(550円)・L=1,000円(700円)、手作りキットセットなども揃える。

 営業時間、ワークショップの詳細は大原さん(TEL 090-6290-4356)まで。

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