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長崎に予約制の古書店-「本で人の役に立ちたい」男性が開業

おすすめの本を薦める城下康明さん

おすすめの本を薦める城下康明さん

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 長崎・メルカ築町の近くにある「ひとやすみ書店」(長崎市築町)が長崎の本好きの間で評判になっている。

古書店内の様子

 ホームページで利用予約を入れてから訪れるシステムを採用する同店。来店すると、店主の城下康明さんが予約客のために選んだ「おすすめ」の本数冊を用意。ソファに座って好みの本を伝えると、在庫の中から次々と本を紹介する。現在は、1日平均3~4組の客が訪れているという。

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 オープンは昨年8月ごろ。最初はネットショップで古書店を運営していたが、事務所として使用しているビルの一室で城下さんが知人や友人に好きな本を薦めているうちに、現在のスタイルになったという。

 6畳ほどの室内の3方に古書を並べ、ソファー、事務処理用の机を置く。城下さんとネット担当の友人の馬場さんが1~2人の客を出迎えると満員。「一人一人を大切にしたいので、この広さがちょうどいい。広さよりも、お客さまに時間をかけて本を薦めることを優先する」と城下さん。

 本屋を目指したのは大学を中退して将来の夢が見えなかった時期がきっかけ。ビジネス書や人生論などの本を読んで過ごしていたときに、自宅のベランダで「本だ」とひらめき、今度は自分が人に本を薦めたいと思ったという。

 それから書店を開くまで3年かかった。東京で路上詩人を1年間経験した後、本の街・神保町の「書泉グランデ」で書店員スタッフとして勤務する。目標はそこで「辞めないで」と言われること。1年半勤務した後、目標を達成し、長崎に戻った。

 同店オープンまでは、とんとん拍子に進んだ。什器は知人から譲り受け、ネット関係は小学生からの友人である馬場さんが、財務関係は税理士事務所の知人が支援した。城下さんは好きな本を薦めることに専念しているという。

 「本を薦めるのは天命だと思っている。いずれ古本だけでなく新刊も薦められれば。28歳の誕生日に新刊の本屋を出したい」と目を輝かせる。

 営業時間は12時ごろ~18時45分。予約はホームページで受け付けている。

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