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長崎在住漫画家の作品「ペコロスの母に会いに行く」、FBが縁で映画化決定

インタビューに答える森崎監督(右)、脚本の阿久根さん(中央)、井之原プロヂューサー(左奥)、原作者の岡野さん(左手前)

インタビューに答える森崎監督(右)、脚本の阿久根さん(中央)、井之原プロヂューサー(左奥)、原作者の岡野さん(左手前)

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 長崎在住の漫画家・岡野雄一さん(62)の漫画「ペコロスの母に会いに行く」がフェイスブックでの交流がきっかけで映画化されることが決まり、5月25日、監督や脚本家、プロヂューサーらが長崎市民エフエム放送(長崎市大黒町)の生放送に出演した。

原作者の岡野さん(左)と脚本の阿久根さん(右)

 ペコロスとは直径3センチ程度の小さな玉ネギのことで岡野さんの愛称。同作品は認知症の母親を岡野さんが見舞いに行くという日常の何げない光景を面白おかしく描いている。今年1月、岡野さんは「少しでも売れれば」と500部を自費出版した。

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 岡野さんのフェイスブック仲間で福岡在住のコンテンツプロデューサー・村岡克彦さんがフェイスブックで岡野さんの応援活動を行ったところ、多くの共感を呼び短期間で初版分は完売し増刷。その後も多くの応援の言葉が届く中、4月ごろ村岡さんのフェイスブックに映画関係者から「作品を映画化したい」という申し出があり、原作者の岡野さんも交えて話し合い映画化が決定。村岡さんは5月5日にフェイスブックページ「映画『ペコロスの母に会いに行く』を応援しよう」を新たに立ち上げ、5月25日現在で4000を超える「いいね」が集まった。フェイスブックの協力者の中には松竹新喜劇代表の渋谷天外さんも。

 同作品の監督に決まった森崎東さんは1927(昭和2)年島原市生まれ。野村芳太郎監督や山田洋次監督に助監督として仕えた後、1969(昭和44)年「喜劇・女は度胸」で監督デビュー。主な監督作品には「男はつらいよ・フーテンの寅」「時代屋の女房」「塀の中の懲りない面々」「釣りバカ日誌スペシャル」「美味しんぼ」などがある。2004年には「ニワトリはハダシだ」で芸術選奨文部科学大臣賞、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞した。

 脚本を担当する阿久根さんがラジオ番組の中で「この映画は老々介護の現実に直面している人たちに見せたい」と話すと、岡野さんは「自費出版に協力してもらったカフェ豆ちゃん(東古川町)には今でも全国から問い合わせが来ている」と披露。プロヂューサーの井之原さんは「現在、キャスティングは調整中。長崎に縁がある人でキャスティングしたい。6月後半には製作発表できるので期待してほしい」と説明する。

 番組パーソナリティーの結城冴子さんから「どんなタッチの映画にしたいか?」と質問されると、「皆さんのお好きなタッチで」と笑顔で答えた森崎監督。クランクインは今年のお盆前後を予定し、8月末から長崎での本格的なロケに入る予定だという。

 岡野さんは「物事が進むスピードの速さに全くついていけない」と戸惑う。井之原さんは「人の輪が映画を作り上げるという、これからの映画作りの手本のような作品にしたい。来年2月の長崎ランタンフェスタまで撮影して公開は来夏を予定している。フェイスブックでの特典なども検討しているので、長崎の人にどんどん参加してほしい」とも。

 原作本は6月下旬、西日本新聞社から単行本として全国発売される。

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