携帯デコレーションショップ「青砥屋・長崎浜口店」(長崎市浜口町、TEL 095-848-7600)で9月21日から、佐賀県伊万里市在住の陶芸作家・池田拓磨さんの作品展「秋の不思議な仮面展」が開かれる。
池田さんは1954(昭和29)年佐賀県生まれ。佐賀県立有田工業高校の定時制で窯業技術を学びながら16歳で地元の大手窯業会社に就職。陶磁器の企画やプリント原版のデザイン、見本作りなどを担当した。当時の好景気で仕事は多忙を極めたが、パターン化された大量生産の仕事をあまり好きになれなかった。
「本当は独創的なデザイナーになりたかった。もっと早く独立したかったが、ずるずると先延ばしして結局23年間勤務した」と振り返る池田さん。18年ほど前に伊万里市内にある古い空き家を改装して工房「たくま窯」を開いた。試行錯誤しながら作品は少しずつ売れるようになり、特に笑顔をテーマにした作品『いらっしゃい』は口コミで評判が広がり、開店祝いなどに利用されているという。たくま窯のファンは、今では全国に広がっている。
「私の作品は仮面だけではないが、縁があって青砥屋さんで仮面の個展を開くことになった。私の作品を見る人は思わずニッコリとほほ笑んでしまう人が多い。多くの人に、ニッコリしに来てほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時30分~21時(日曜は19時まで)。月曜定休。10月7日まで。