中古品売買の「ハードオフ」と「オフハウス」を長崎県内5カ所で展開する浜電気(長崎市浜町)は、顧客から買い取れない不用品を廃棄物処理業者とタイアップしてワンストップで引き取るサービスを始めた。
同店では従来、買い取りのために顧客が持ち込んだ中古品のうち、買い取ることができない物については顧客に返還するしかなかった。しかし廃棄物処理業者のダイエイ(風頭町)が、廃棄物処理の際に捨てるにはもったいない中古品がある場合、依頼主に同店からの出張買い取りを紹介したのがきっかけとなり、時々ダイエイを介して出張買い取りの依頼を受けるようになったという。
「引越やさまざまな理由で廃棄物処理されるときに出る中古品の中に、まだまだ使えるものもあるのでもったいないというダイエイさんの思いと、せっかく買い取りのため持ってきてもらったのに買い取れなくて返還する際に『何とか処分したい』という客の声が多い当社の思いが一致した」と馬場ひとみ社長は話す。同店では電気技術者が常駐しており、家電品は状態のチェックをしたうえで3カ月の中古保証を付けて店頭に出す。食器類などは未使用のものに限って買い取りを行い、幼児玩具などと同様に1品ずつエタノール消毒してシュリンクでパッキングするという。
「ダイエイさんからは、当社が買い取ることで『処分代が助かる』と依頼主から喜ばれていると聞いている。当社でも多少の処分代はかかっても、重いものをまた家まで持ち帰ってもらう無駄がなくなり喜ばれている。お互いに『顧客を紹介し合うだけで不利益を与えない』というダイエイさんとの思いが共通しているからこそできる。これからも顧客に喜ばれるサービスの向上に努めたい」とも。
同社が運営する「ハードオフ」「オフハウス」は佐世保市日宇町、諫早市幸町、諫早市多良見町、大村市古賀島町、西彼時津町の5カ所で、各1店ずつ営業している。営業時間は10時~20時。