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長崎・淵神社、元日から「桜守り」授与-花びらを立体的に表現

花びらが刺しゅうで立体的に表現されている「桜守り」

花びらが刺しゅうで立体的に表現されている「桜守り」

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 淵神社(長崎市淵町、TEL 095-861-0836)が元日から、境内の桜並木にちなんだ「桜守り」を授与する。

原爆被爆直後の淵神社。右手前の倒れた社務所の場所に現在の宝珠幼稚園がある(淵神社提供)

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 1634年に建立された宝珠山万福寺を起源とする同神社。当時は肥前稲佐弁天社と呼ばれており、江戸時代の版画家・歌川広重の「肥前長崎稲佐山」や葛飾北斎の「肥前稲佐弁天」などの作品にも同神社の社殿が描かれている。

 「版画になるくらいなので、このあたりは特に美しいところだったと思う。当時は花見に外国人も訪れたらしく、その歴史と現在の桜並木を重ね合わせて『桜守り』を作ってみた」と同神社禰宜(ねぎ)の下條一仁さん。

 同神社境内の桜並木は江戸時代から昭和初期まで多くの人を楽しませてきたが、1945(昭和20)年の原爆投下により焼失した。被爆後27年を経過した1972(昭和47)年、下條さんの父が神社境内に宝珠幼稚園を創立。かつての桜並木を復活させるため、園児たちが卒園するごとに桜の苗木を植樹して、少しずつ現在の桜並木に育ててきたという。同幼稚園の卒園生で歌手の福山雅治さんも、自身の著書の中で桜並木の思い出を写真付きで紹介している。

 下條さんは「桜並木の見頃は毎年3月下旬。『50年は草木も生えない』といわれた原爆投下から長崎が復興できた史実と、創立から40年間、園児たちとともに育った桜並木の姿を重ねた『桜守り』。希望を捨てなければ『きっと花開く』というメッセージが、東日本大震災や世界中で突然の災害に苦しむ人たちに一人でも多く届けば」とも。

 色は白とピンクの2種類を用意。授与時間は9時~17時。初穂料は500円。

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