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長崎・古川町に布ナプキン・布おむつ専門店「りぼん」

製品を手にする一ノ瀬朋子さん(左)、大原さん(中央)、川原孝子さん(右)(写真提供:茜カフェ)

製品を手にする一ノ瀬朋子さん(左)、大原さん(中央)、川原孝子さん(右)(写真提供:茜カフェ)

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 長崎市内の本古川町通りに7月1日、布ナプキン・布おむつ専門店「りぼん」(長崎市古川町、TEL 095-893-8776)がオープンする。

壁紙貼りを手伝う支援者ら

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 特別支援学校教諭の経歴を持つ店主の大原万里亜さんは、「5年前に夫の転勤で長崎から広島県尾道市へ転居した際に布ナプキンを使い始め、かゆみやかぶれが軽減したり、生理痛が改善したりした。長崎に戻ってから体験を女性の友人らに伝えたところ、作り方や使い方を教える機会が増えた」と振り返る。

 布ナプキンの普及活動は多くのメディアでも取り上げられたため、大原さんが手作りする布ナプキンは人気となり生産が間に合わず慢性的な品切れ状態になった。「どこで買えるのか」という問い合わせが相次いだため、昨年2月に自宅2階で布ナプキンショップ「ことこと」をオープン。大原さんが主宰する子育てサークルのメンバーや養護学校の教諭をしていたころの保護者らと作業を分担して生産した。今年3月には長崎市市民活動支援補助事業の支援を得てJR長崎駅のかもめ広場で「りぼんちゃんフェスタ」を主催。多くの女性でにぎわった。

 大原さんは学校や市民講座などから依頼される講演を通じて布ナプキンを使うメリットを伝えているが、イベント会場で販売すると瞬く間に完売。インターネットでも販売してほしいとの要望が急増していたところに、県の起業資金補助が活用できることを知り、今回の起業に至った。「今までは多くの人の支援を受けて勢いでやってきた。今回、こんな一等地に店を構えられたのも多くの人の協力のおかげ。これからも自分の信じた道を進むと同時に、これを本格的に事業化することで一人でも多くの人に幸せになってほしい」と、障がいのある子どもを持つ親を雇用。製造作業の一部を障がい者施設に委託する。開店準備には多くの支援者らが協力。今月17日には朝から支援者らが壁紙貼りなどの内装作業を分担して手伝った。

 「もう生理が終わってしまったから必要ないと話していた女性に、『当てるだけでも体にいいから』と薦めたところ、翌日に生理が始まったと大喜びで電話があった。生理に対してマイナスなイメージを抱きがちな子どもたちには女性に生まれた喜びを、大人の女性には布ナプキンを通じて生理に対する先入観を払しょくしてもらえれば」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。水曜定休。電話はオープン時に開通する。

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