長崎県総合福祉センター(長崎市茂里町)で1月11日・12日の2日間、東日本大震災復興支援イベント「長崎ハッピーフェスティバル」が行われる。
同フェスタは震災から3カ月後の2011年6月、諫早市内でカラーセラピーサロンを営む濱田真理子さんと長崎市内でパステル画教室を開く大津真美さんが「自分たちでできる復興支援をしたい」と仲間に呼び掛けたのがきっかけ。さまざまな店が出店するイベントを企画したところ18店が集まり「とぎつカナリーホール」(時津町)で第1回を開いた。その後、2012年1月、同年8月と回を重ね今回で4回目。イベント会場への入場料や個人、店舗からの寄付金を復興支援の義援金として「あしなが育英会」などを通じて寄付してきた。寄付金は第1回が4万200円(入場者数80人)、第2回は17万3,500円(同349人)、第3回は15万9,150円(同309人)で、総額37万2,850円に達する。
今まで「ちょうどその日は都合が悪い」などの理由で参加したくてもできないという意見もあったため、今回は初めて土日連続で開く。参加店はマッサージや占い、個性診断、フラワーアレンジ、アロマセラピー、手作りアクセサリー、雑貨店、劇団、カフェ、菓子店など多岐にわたる。店舗数も徐々に増え、今回は37店が出店を予定する。
同イベントは「ハピフェス」と略称で呼ばれているが、岐阜県白川町で同じ「ハピフェス」という名前のイベントを主催する人から昨年12月にメッセージが届いた。内容は白川町のフェスタも同じ東日本大震災の復興支援が目的で、12月23日に第4回を開催するとのこと。白川町の主催者との不思議な縁を通じて、まだ決まっていなかった被災地での募金先の紹介を受けた。濱田さんは「本当に不思議な出来事。やっと現地の復興支援団体へ直接義援金が送れるようになった」とほほ笑む。
今回の義援金は2011年7月に陸前高田市災害ボランティアセンターの有志スタッフによって結成された被災地発の復興支援団体、NPO法人「パクト」に寄付される。「パクトはボランティア団体の受け入れなどを行う団体で、長崎ハピフェスがきっかけとなって被災地へのボランティア活動参加の敷居が低くなればうれしい」と大津さん。
開催時間は、11日=12時~20時、12日=10時~19時。入場料は500円(中学生300円、小学生以下無料)。入場料全額を寄付する。詳しくはホームページで確認できる。