長崎・野母崎上空をツルが初渡り-カワヅザクラも満開

野母崎地区上空を飛ぶマナヅルと思われる渡り鳥の群れ(三浦尋生さん撮影)

野母崎地区上空を飛ぶマナヅルと思われる渡り鳥の群れ(三浦尋生さん撮影)

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 長崎市南部に位置する野母崎地区上空で2月16日、シベリア方面に向かうマナヅルと思われる渡り鳥の群れが今年初めて目撃された。

満開のカワヅザクラ(矢倉昌始さん撮影)

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 同地区はマナヅルやナベヅル、ヤツガシラなど渡り鳥のルートになっている。マナヅルは中国大陸やロシア南東部などに分布しているが、冬になると日本や朝鮮半島、長江下流域へ南下して越冬する。日本では鹿児島県の出水平野の水田地帯に毎年10月中旬頃に渡来し、3月頃まで約3,000羽が越冬するという。江戸時代の薩摩藩領内ですでに多くのツルが観察されており同藩はツルを保護する政策をとった。マナヅルの全長は120~150センチほど。現在は絶滅危惧種に指定されている。

 同地区内の飲食店「おおとり丸」店主の三浦尋生さんは「毎年3月中旬に見かけるが今年は少し早いようだ。だいたい5羽から10羽くらいの群れが南からバラバラに飛んでくる。このあたりで仲間が集まるのを待って30羽~50羽程の群れになって北へ向かうことが多いようだ」と話す。「渡りは朝が多いが昼や夕方になることもある。この時期はツルの鳴き声がすごいので、聞こえてくるとそろそろ春だなと感じる」とも。ツルの群れは最初、上空を繰り返し旋回する。ある程度旋回したら一斉にV字型の群れを作って北へ向かうという。

 花見に訪れて偶然ツルの渡りに遭遇した矢倉昌始さんは「今日は桜もツルも見ることができて本当にラッキー。ツルの群れの迫力に感動した。桜の花に囲まれたメジロの姿にも癒された」と話す。

 矢倉さんが見たのはカワヅザクラと呼ばれる種類。同地区内にある民家の敷地に植えられており現在満開を迎えている。1955(昭和30)年に静岡県賀茂郡河津町で偶然原木が発見されたことが由来とされる。1968(昭和43)年頃から各地で増殖されるようになり1974(昭和49)年にカワヅザクラと命名された。開花時期が早く1月下旬から2月にかけて咲く。花は桃色か淡紅色でソメイヨシノよりも色が濃い。開花期間は約1カ月と長い。

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