長崎セントラル劇場(長崎市万屋町、TEL 095-823-0900)で4月19日~25日、長崎在住の土岐香さんが主催する手作り映画祭「Movie Play 2014」が開かれる。
土岐さんは昨年の春から自分の得意なことでオリジナリティーのある何かをやりたいと思っていたという。「そんな時に友人が何気なく書いた『映画コメンテーターとかどうですか?』という言葉に少し心動いた。この映画館を盛り上げたいねという話から、ほかの友人ともどんどん話が膨らんでいった」と振り返る。最初は明確な形は見えていなかったが、「浜町アーケードの映画館をもっと楽しんでもらうにはどうすればいいのか」と試行錯誤し「映画祭」にたどり着いた。
「映画はやはりスクリーンで見る方がいいし、いろいろな面白いジャンルの映画があるのにシネコンはいわゆる大作ばかり。今は昔ほど映画館がはやらない」と土岐さん。街を映画で活性化したいという気持ちで準備を進めたが、一人で切り盛りするのは想像以上に大変だったという。「でも、踏み出したから今がある。奇跡が起こらない限り赤字は覚悟しているが、みんなが手軽に映画を楽しんでくれることが最大のご褒美。自分が選んだ7作品をスクリーンで見られることも楽しみ」とも。
上映作品は土岐さんがセレクトした「アメリ」「トレインスポッティング」「冒険者たち」「若草の萌えるころ」「髪結いの亭主」「ハロルドとモード」「渚のシンドバッド」の7本。期間中、数回ずつ上映する。19日10時からの初回上映「渚のシンドバッド」鑑賞者に先着で特典を用意するほか、映画の半券で商品が割引になるなど市内店舗とのタイアップ企画も用意する。
18日19時から、りかちゃん通りの「オハナカフェ」(浜町)で前夜祭も予定。3人のDJが映画音楽を流すDJパーティーや長崎在住のミュージシャン・高浪慶太郎さんの映画トーク、マジシャン・ドゥーさんによるマジックショーなどを予定する。
チケットは前売り券=1,200円(当日=1,300円)、前売り2枚セット券=2,000円。同劇場ほか、オハナカフェ、石丸文行堂浜町本店、メトロ書店、ワインバー田舎、浜屋プレイガイドで販売する。
前夜祭料金は3,000円(映画チケット1枚とワンドリンク付き)。上映スケジュールなど詳しくはホームページで確認できる。