長崎市科学館(長崎市油木町、TEL 095-842-0505)で5月16日、アロマの香りと音楽に包まれてゆったりとプラネタリウムを楽しめる「アロマプラネタリウム」が開かれる。
同館では昨年9月から今年3月までプラネタリウムを完全休業して全面リニューアルを実施。2012年10月、「世界で最も先進的なプラネタリウム」として認定された多摩六都科学館(東京都西東京市)と同じ光学式投映機「セイロンII」を導入した。同機は五藤光学研究所(東京都府中市)が開発したもので、大型ドーム用としては世界初となる高輝度LEDを採用。天の川を全て恒星で表現した総恒星数、およそ1億4000万個をほぼ忠実に再現でき、リニューアル前の約2万6000個に比べ、およそ5400倍精度が向上した。双眼鏡を使って鑑賞すれば精度の違いは一目瞭然だという。
スクリーンは国内施設としては初となる「ナノシームスクリーン」を採用。従来品にあった「つなぎ目」がほとんどない鮮明な映像が楽しめる。音響システムではスピーカー7台を増設。計13台のスピーカーとサブウーファーで臨場感ある音響環境を提供する。座席は映画館用のものを改良して従来の55センチ幅から7センチ拡幅。2人でゆったり座れるペアシート3脚を除き、全てリクライニング仕様のものを導入した。
同館担当者は「他の科学館で好評だったという情報と、来館者アンケートに『これまでにない企画をやってほしい』と書かれていたことで今回の企画を実施することになった。当館の総力を挙げてリニューアルに取り組んだので、アロマの香りと心地よい音楽に包まれながら満天の星空を楽しんでほしい」と話す。
今回のテーマは「春の香り」。会場内には同館がオリジナルでブレンドした「リツエアクベバ」「ライム」「ゼラニウム」「ベルガモット」「フランキンセンス」の香りが漂う。今後は「初夏の香り」(7月18日)、「豊穣の秋の香り」(10月17日)、「暖かな香り」(来年1月16日)の上映を予定する。
料金は、高校生以上=1,000円、カップル割(高校生以上)=1,500円、小中学生=500円。未就学児は入場不可。20歳以上の参加者のみ、当日使ったアロマオイルを小瓶(1ミリリットル)に詰めて進呈する。定員は200人。事前に電話またはメールで予約が必要。詳しくはホームページで確認できる。