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在京長崎県人若手集団「しんかめ」設立3周年-記念イベント開催へ

「しんかめ」設立2周年の記念撮影

「しんかめ」設立2周年の記念撮影

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 東京在住の若い長崎出身者で構成する在京長崎若手集団「しんかめ」が6月7日に東京都内で開く設立3周年記念イベントの席上、長崎県内から東京の長崎出身者に広く発信する情報を募集している。

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 「しんかめ」は会社員の大瀬良亮さん(30)が東京在住の若い長崎出身者で親睦を図ろうと呼び掛け、2011年1月に都内で開いた親睦会が起源。「都内には、いろいろな形での長崎県人会は多数存在するが、全体的に平均年齢が高く、会社の社長や政治家の方などがいらっしゃるので、若者が参加するにはどうしても敷居が高い。若者が楽しめる県人会を作りたかった」と結成した動機を話す。

 最初の親睦会の参加者は30人ほどを予定していたが、実際には70人以上の参加予約があった。会場を変える時間的余裕が無かったため、同じ会場で前半・後半に分けて開いた。第1回の参加者の多くは長崎市出身者だったが、2013年冬に開いた「2周年記念パーティー」では佐世保市など出身地域が広がり、約170人が参加。「他県を見回してもこれだけ熱い県人会はない。日本一、熱い県人会だと自負している」とも。

 被爆3世でもある大瀬良さんは、デジタル地図上に原爆の実相のデータをアーカイブする「ナガサキ・アーカイブ」の発起人として活動するほか、長崎伝習所・東京出島塾の塾長として、「長崎弁が世界標準語に」「Vファーレン長崎が世界一に」など長崎の明るい未来を描く見出しが躍る架空の新聞「長崎未来新聞」を発行したり、長崎で愛が始まった場所の情報を募集する「愛の始点プロジェクト」を広めたりと、自身は東京にありながら地元長崎にこだわった精力的な情報発信を続けている。

 「しんかめ」の由来は、坂本龍馬が長崎に設立した「亀山社中」が語源。亀山社中に集まった若い仲間たちが日本の未来を切り開いたように、「それぞれのメンバーが近い将来、長崎の未来を作り上げてほしい」との思いを込めたという。大瀬良さんは「毎回必ず撮っている集合写真が、10年後、20年後に『一緒に写っていた』という、よもやま話として盛り上がるきっかけになれば」と力を込める。

 今回のイベントも地元長崎への熱い思いを持った東京在住の若者が100人以上、一堂に会する貴重な機会。これまでも長崎に関するさまざまな企画が生まれており、県庁や各自治体、企業やさまざまな活動をしているグループ、個人など、「長崎から東京に積極的に情報を持ち込んでほしい」と大瀬良さんは呼び掛ける。県庁の県北担当者は今回のイベントのために、わざわざ県北の地酒を持参して上京し、イベントに参加する予定だという。

 「これだけ大規模に集まるからPRしたい人にとって魅力ある会になっていると聞いている。大変うれしいことでもあり、発足した意味がある。会場から持ち帰ることができる数には限度はあるだろうが、チラシなども一人一人持ち帰ってもらえる。長崎県の皆さんから『しんかめ』にPRしたい情報は、チラシでも何でもいいので送ってほしい。もちろん、酒や食べ物でも大歓迎」と呼び掛ける。「これを機会に、地元長崎と東京の若者との太いパイプができれば」とも。

 応募や問い合わせは、「しんかめ」のフェイスブックページで受け付ける。

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