手づくり職人百貨店「心風」(長崎市江戸町 TEL 095-822-1147)で11月1日から、企画展「東京で活躍する長崎県出身の職人たち」が開催されている。
同展では、東京阿佐ヶ谷を拠点に活躍するpinafore(ピナフォー)松本文子さんのデザインエプロン、東京浅草で革製品店PLEST(プレスト)を開く夫婦の革製品を販売。ピナフォーのエプロンは、代官山の料理教室やレストランのユニホームなどにも採用されているという。北欧やフランス製の生地を使い、長時間着用しても疲れない工夫が施されている。2組とも長崎市出身の職人で、「今回の企画展に参加することで故郷に錦を飾る思い。気持ちはいつも長崎に向いている」と話す。
同店は、長崎県在住・長崎県出身の職人の商品を販売するセレクトショップ。食品、雑誌、コケ玉、陶器、革製品、衣類、雑貨など豊富な品ぞろえで、40組を超える職人の作品約300点を扱う。オーナーの一ノ瀬恵介さん自ら職人の元へ足を運び、職人のこだわりや熱いメッセージを受け取った商品を店内に並べる。商品と一緒に、職人を紹介するパネルを置くなどして、職人の顔が見える工夫も施す。
同店オープンは今年7月7日。知り合いの職人と一ノ瀬さんが昨年11月に交わした会話が開店のきっかけになった。「もの作りに没頭している職人の多くは、短期的なイベントや企画展に作品を出す以外に、メッセージを伝える場所がなかなかない」。それを聞き、すぐに頭の中にセレクトショップの構想が浮かんだ。
一ノ瀬さんは「本物を作っている職人にこだわりたい。長崎に素晴らしい職人がいることを知っていただき、職人がいいものを作り続けられるよう支援していきたい。将来的には店の隣に作品発表のためのギャラリーも併設できれば」と夢を膨らませる。
営業時間は10時30分~20時。火曜定休。同展は12月30日まで。