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長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演

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長崎出身の「リヤカーで売る出版社社長」が地元長崎で講演

田中さんの話を聞くために集まった人たち。頭に白タオルをかぶるのが田中さん

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 リヤカーを引いて全国行脚している立志出版社(東京都中央区)社長の田中克成さんが7月16日、長崎市内のコワーキングスペースで講演を開いた。

バックドラフト理論を説明する田中克成さん

 長崎県長与町出身の田中さんは現在、東京で出版プロデューサーをしている。昨年5月、「道に迷う若者へ」(著者は高取宗茂さん)という本を出版するため同社を立ち上げ、10月から同書をリヤカーに積んで全国47都道府県を売り歩く行脚を行っている。リヤカーを引いての徒歩による移動では目的地近くに来てからしか正確な到着予定が分からない。あらかじめフェイスブックを使っておおむねの到着日を長崎市内の知人に連絡していたため、都合がついた10人ほどが講演に参加した。

 一昨年、田中さんはさまざまな理由から出版業界に限界を感じて長崎に帰ることを考えていたが、知人から佐賀県出身の飲食店経営者・高取宗茂さんを紹介される。人生に絶望感を感じていた田中さんは高取さんの壮絶な生き方や「どんなことがあっても、諦めずに納得できる人生を生きろ」という考え方に衝撃を受け、「この人の本を自分の手で世の中に出したい」と強く感じたという。

 さらに3年ほどさかのぼる2009年、田中さんは多額の借金で精神的に追い込まれていた。当時4歳の息子と2歳の娘に向けて「諦めるな」という内容の遺書を書いていた時、突然一本の電話が鳴る。「この1本の電話のおかげで死なずに済んだ」と田中さんが振り返る電話の相手は長崎に住む母親。たわいもない内容だが、半年ぶりの電話だったという。「自分が子どもたちに書いていた『諦めるな』という言葉を実践していたのが、まさしく高取さんだった」と力を込める。

 「どんなことがあっても、諦めずに納得できる人生を生きろ」という言葉に関して、田中さんは成功している人たちの人生を調べてみたところ、ある一定のサイクルを発見した。発見したそのサイクルは、火災現場での爆発になぞらえて「バックドラフト理論」と名付けられた。

 「成功の前には必ず最大のピンチが訪れる。このとき自らの命を絶つ人も少なくないが、諦めずに生きていると突然の『出会い』に遭遇し一気にブレークする」と説明する田中さん。人生だけではなく、歴史やそのほかの物事も「共存期」「依存期」「自立期」「過渡期」をサイクルとして繰り返しているという。「その中でも最大のピンチは『過渡期』に当たり、ブレイクスルーポイントである」とも。

 田中さんは「もしあなたの周りに過渡期やピンチに陥っている人がいたら、ぜひこの本のことを伝えてほしい。たまたま手に取った1冊が人生を救うことがある。活字はそんな力を持っている」と呼び掛ける。

 価格は799円。田中さんは2016年5月までに同書を100万部売る考えだという。

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