長崎の酒種酵母パン店「リンゴのパン」人気に-主婦が週4日だけ開く

笑顔でレジに立つ店主の原郁子さん

笑顔でレジに立つ店主の原郁子さん

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 今年7月に主婦が開業した酒種酵母のパン店「B・happy(ビー・ハッピー)」(長崎市油木町 TEL 095-844-2524)が売り出した季節限定「リンゴのパン」が外国人観光客を中心に売れている。

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  店主の原郁子さんは「私の主人はそば屋の2代目で、現在は酒種酵母のまんじゅう屋をやっている創業者の義父が今度はパンを作ってみたいと言い出した。ただ義父は多忙で手が回らないので、私がちゃっかりそれをいただいた(笑)」と話す。

  同店がある場所は長く空き店舗になっていたが、工事が始まると近所の人たちがしきりに興味を示して近づいてくるようになった。7月14日のオープン初日は大雨で売り上げは諦めていたが、次々に客が訪れすべて売り切れてしまったという。

 「宣伝もさほどしてないのにびっくりした。酒種酵母のパン店というと、『特別にこだわっている』というイメージを抱かれるが、もともとイーストパンの教室に通っていたので特別にこだわっている訳ではない。義父によると大正時代までは酒種酵母で作るのが普通だったらしい」と原さん。

  5坪ほどの店内には「一番人気」のレーズンブレッド(350円)、ひじきのおやき、自家製カスタード、メロンパン(以上150円)、ごん屋のあんパン(50円)など、豊富な種類のパンがズラリ。子どもたちにはチョコチップ(130円)が人気だという。

  10月の下旬から「リンゴのパン」(150円)を売り出したところ、特に外国人観光客によく売れているという。今では原さんも近所の人と顔見知りになり、同店が地域の憩いの場になっている。

「私の本業はお母さん。子どもの幼稚園のお迎えなどで、週に4日だけ開いているわがままな店。お客さんがいろいろ教えてくれたり、大目に見てくれたりと、油木町の人たちに育ててもらっている。ストレスをためずに続けたい」と話す原さんは今日もレジに立つ。

  営業時間は10時~17時。月曜・木曜・日曜定休。

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