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「長崎水辺の映像祭」開催迫る-閉店後のアーケード使い作品上映

浜町アーケードの天井に並ぶ映像作品(昨年の様子)

浜町アーケードの天井に並ぶ映像作品(昨年の様子)

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 若手クリエーターの発掘と地域の活性化を目的とした「長崎水辺の映像祭2010」が11月18日から、ベルナード観光通りで始まる。5年目となる同映像祭は、若手クリエーターの登竜門として全国から映像作品が集まるイベントへ成長した。

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 18日~20日は「浜んまちカレデルス」が開催され、アーケード閉店後のシャッター・壁面・天井に映像作品を映し出す。今年の公募テーマは「ドラマ、Drama!」。応募数127の短編映像作品を上映し、メーンスクリーンでは、河口洋一郎さんの「ACM SIGGRAPH」2010グランプリ受賞作品や、2009年度文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞受賞作品を上映。

 21日は長崎市立図書館(長崎市興善町)で開催される公募作品の授賞式と受賞作上映に合わせ、脚本家・小山薫堂さん、建築家・隈研吾さん、水辺の映像祭総合プロデューサー・伊東順二さんが、それぞれの「ドラマ」についてのトークセッションを行う。

 「富山水辺の映像祭」と連携運営されている同映像祭。東京中心になりがちな情報発信を、長崎と富山から行うことで若手クリエーターを地場に確保し、コンテンツを地方に蓄積する狙いもある。昨年からはグランプリ受賞者に、長崎・富山それぞれの地域特性を生かした作品作りを依頼している。映像祭出身アーティストには、坂本龍一さんのツアードキュメンタリーフィルムを制作する人材や、ミスターチルドレンのPVやテレビ番組のタイトルバックを担当する人材も輩出しているという。

 イベントを支えているのは主に大学生や民間のボランティア。長崎の大学を中心に学生コンソーシアムが組織され、毎年学生たちが自主的に運営体制を整えている。さらに民間企業の支援体制も整い、学生と民間が主導するまちづくりの一環として継続している。

 同映像祭総合プロデューサーの伊東さんは「将来、映像などのコンテンツが大切な財産となっていくだろう。長崎には、すでに5年間の映像という財産が集まった。これをどう生かしていくか。長崎のまちづくりに役立てていければ」と話す。

 浜んまちカレデルス開催時間は21時~22時30分。授賞式&トークショーは15時~17時30分(入場無料、要事前申し込み)。問い合わせは同映像祭実行委員会事務局(TEL 095-828-3904)まで。

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