長崎の路地裏カフェ(長崎市古川町、TEL 095-895-8997)が9月、カフェセットとネイティブ講師による英会話レッスンのコラボメニュー「カフェ・レッスン」を始めた。
同店は長崎オリジナルのポップコーンを販売する店として今年5月、古い町家を改造してオープン。店舗1階には、「長崎ちゃんぽん味」「佐世保バーガー味」(以上、432円)や、「雲仙ソルトのキャラメル味」「長崎カステラ味」「長崎玉緑茶味」「島原薬膳・具雑煮」(同540円)など、長崎にちなんだポップコーンが並ぶ。現在は「紫いもカステラ味」「パンプキンカステラ味」(以上、540円)を秋の味覚として期間限定販売している。同店の2階はカフェスペース。長崎伝来が発祥という焙煎(ばいせん)コーヒー豆を高知から取り寄せ、和紙のフィルターでゆっくりドリップしたコーヒーも提供する。
英会話レッスンが始まったきっかけは、長崎県庁近くで「ワンコイン英会話」を提供するオフェリアインターナショナルの関口良嗣社長が同店を紹介する新聞記事を目にしたこと。「2階のカフェとコラボして英会話の提供ができないか」と同店の藤原里奈社長に呼び掛け実現した。関口さんらはレッスン内容などについて同店と話し合いを重ね、カフェに訪れた観光客に体験レッスンを提供したところ、好感触を得たため実店舗でのメニュー提供を始めた。
講師を務めるティム・ベリーさんは米カリフォルニア出身。外国人講師としては珍しく、文法も丁寧に教えられることで人気があるという。洋の東西を問わず中世の歴史や食文化に興味があり、「好きな話題になると、ついつい時間を忘れて熱中してしまう」と両手を広げて肩をすくめる。
「カフェ・レッスン」と名付けた英会話レッスンは、1回45分のレッスンにコーヒーとミニパフェが付く。12枚つづりのチケット制で6回分のレッスンが受けられる。価格は1万2,300円(1回分・2枚当たり=2,050円)。あらかじめ2回分(4枚)のチケットを渡して、連続90分のレッスンを受ける「ダブルレッスン」も可能。チケットではなく、現金でレッスンを受けることもできるが、その場合の料金は1回当たり2,900円(税別)となり、チケットより1,000円ほど高くなる。
関口さんは、「本格的な効果を期待する人は、最低週に1回は来てほしい」と力説する。県庁近くのビルで提供している「ワンコイン英会話」の場合も、1回当たりのレッスン時間は短くても連続して来る人は確実に伸びるという。「路地裏カフェさんが快く引き受けてくださったことで、とてもいいレッスン環境ができた。教室でのレッスンとは違い、香ばしいコーヒーの匂いに包まれながら、くつろいだ雰囲気の中でティム先生との会話を存分に楽しんでほしい」とも。
レッスン時間は月曜・木曜・金曜の15時~17時。15時スタートで「ダブルレッスン」を受ける場合、17時まで最大30分の「ボーナスレッスン」も受けられる。