長崎港松が枝国際ターミナルビル(長崎市松が枝町)で11月29日・30日の両日、東日本大震災復興支援チャリティーイベント「長崎ハッピーフェスティバル」が開かれる。
同フェスタは震災から3カ月後の2011年6月、諫早市でセラピーサロンを営む濱田真理子さんと、長崎市在住のチャクラコーチ・大津真美さんが「自分たちでできる復興支援をしたい」と呼び掛けたのがきっかけ。開催は今回で5回目となる。当初は12月の日程で予定していたが新たに大型客船が入港することになり、その期間は会場が使えなくなったため急きょ11月末に繰り上げられた。
来場者は入場料(500円)を払い、会場内のさまざまな出店ブースごとにワンコイン(500円)で商品を購入したり、サービスを受けられたりするメニューを用意。今回はマッサージや占い、体験教室、手作り雑貨、カフェ、菓子・パン販売など40店ほどが出店を予定する。入場料と任意の寄付金は東北で復興支援活動を行っている団体に全額寄付される。これまでも日本赤十字社やあしなが育英会などに寄付を行っており、詳細は公式ホームページで確認できる。
各日14時15分から14時50分は「被災地の今~現地リポート」を開催。29日は大学生の震災ボランティア団体「Sip-S」による現地リポートを、30日は元県議会議員の浅田真澄美さんによる現地リポートをそれぞれ予定する。両日とも震災が発生した14時46分には会場にいる全員で黙祷を捧げる。
濱田さんと大津さんは6月から毎月、長崎市と諫早市それぞれで出店希望者に対する「参加説明会」を開催。「どうしても仕方ないことだが、回を重ねるごとに本来の趣旨を知らずに単なるイベントのつもりで参加する人も出てくる。今回はていねいに説明することに力を入れた。現地リポートの時間だけは店舗での活動も休止していただき、黙祷は全員参加してもらう。私たちの思いを共有していただき、賛同いただけた40店の皆さんには心から感謝している」と濱田さんは振り返る。大津さんは「あっという間に5回目を迎えた。一日も早い被災地の完全復興を祈りながら、必要な限り5年でも10年でも続けていく決意。たくさんの人に来てもらえれば、それだけ義援金も集まるので、ぜひ多くの人に参加してほしい」と呼び掛ける。