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長崎市公会堂で「スーパーアマチュア文化祭」-「いつかは公会堂」アマの夢を実現

長崎市公会堂

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 長崎市公会堂(長崎市魚の町)で2月22日、アマチュアバンドなどが一堂に会するイベント「スーパーアマチュア文化祭」が開かれる。

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 1955(昭和30)年、原爆被爆からの復興を目指して長崎市内に文化施設を整備する「長崎国際文化センター事業」がスタート。「長崎水族館」(1959年)、「長崎県立長崎図書館」(1960年)、「国際体育館」(1961年)、「長崎市公会堂」(1962年)、「長崎県立美術博物館」(1965年)が建設された。

 水族館は1998年に閉館・解体を経て「長崎ペンギン水族館」が新築された(2001年)。国際体育館は1994年に閉館・解体後の跡地には長崎市民総合プールを建設。県立美術博物館は2002年に閉館し、跡地には長崎歴史文化博物館が建てられ、長崎ミュージアム振興財団が運営する「長崎県美術館」が出島町に完成した。県立図書館は2018年、大村市への移転が予定されている。

 1998年に長崎ブリックホール(茂里町)が完成するまで長崎市のメーンホールとしての役割を担い市民に親しまれてきた長崎市公会堂。築後50年を超え、老朽化が激しいことや現在の建築基準では耐震性能を満たさないことから解体されることが決定している。今年3月末日で同施設の利用も終了する。

 同イベントを企画した田中拓也さんは長崎市内に住む会社員。昔、アマチュアバンドに参加していた経験があるという。「1700席ほどある長崎市公会堂の舞台にはプロでなければなかなか立てない。しかし、イベントを主催しようとすれば大きな費用がかかる。仲間たちが憧れた公会堂で演奏するという夢を、使えなくなる前に何とか実現できないか」と思い立った田中さん。今月初め、「出演者やスタッフが参加費3,000円を持ち寄り、長崎市公会堂でイベントを開く。今月18日までに70人集まらなかったら断念する」とSNSを通じて構想を公開した。「それいいね」「やろうぜ」「祭りだ、祭りだ」と短期間で多くの人が賛同した結果、参加希望者は70人を超えた。

 「公会堂解体の是非はともかく、ここで演奏することを夢見たアマチュアバンドの夢を最後にかなえたい。思いつきから始まったのに多くの人が賛同してくれてうれしい。運営費は出演者やスタッフからの参加費で賄う予定だが、観客には無料で見てもらう。主催者の私がイベントに関しては素人なのでいろいろ至らないこともあると思うが、参加者みんなの力で公会堂が満席になる素晴らしいイベントにしたい。出演バンドは予定数に達したので募集を締め切ったが、照明や受け付けなどスタッフがまだまだ足りない。ぜひ協力してほしい」と参加を呼び掛ける。

 12時開演。出演する主なバンドは「グッドマン」「BBゴーイング」「東シナ海バンド」「ウェンズデー」「ラリラリ・ピノ」「BILLY THE KID」など。

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