長崎市内2カ所を会場に3月22日、「ワイン検定」が行われる。主催は日本ソムリエ協会。
同協会によると、ワイン検定はワインに興味がある初心者を対象にワインの普及を目的として同協会が主催する検定試験。内容もベーシックなもので構成する。入門編として家庭でワインを楽しく飲む知識を習得するブロンズクラスと、同クラス合格認定者を対象に、レストランでソムリエに相談したり、ワインショップでワインアドバイザーからアドバイスをもらったりしながら好みのワインを選べる程度の知識を習得するシルバークラスがある。2012年に「ブロンズクラス」検定が初めて実施された。
講師は「ワインエキスパート」の有資格者が担当し、20歳以上の人なら誰でも受検できる。テキストを見ながら90分間の講習を受けた後、休憩を挟んで検定試験が行われる。試験は配布されるテキストの中から出題され、ワインのテイスティングは行わない。検定合格者には認定カードと、利き酒に使うタスト・ヴァンをかたどった各クラス別の認定バッジが授与される。タスト・ヴァンとは利き酒用の銀杯のことで、ワインの色や香り、味、濃度などを調べるために使う。内側が凸凹しているのは注いだワインに光を当て、その反射で色をよく鑑定できるようにするため。ソムリエが胸から下げている場合が多い。
3月22日は「ブロンズクラス」が全国各地で一斉に行われる。長崎県内では3会場が設けられており、長崎市鍛冶屋町通りの飲食店「L’ALA VISTA NAGASAKI えびすや」(長崎市浜町、定員6人)のほか、同市茂里町(定員10人)、佐世保市上京町(定員15人)で実施する。同協会が長崎で公式に検定を実施するのは今回が初めて。
浜町会場を担当する同協会認定講師の竹村依都子さんは長崎市在住の女性講師として初めての検定講師に臨む。「ワインが大好きで昨年、ワインエキスパートの資格を取得した。ワインを飲みながら一緒に語り合える仲間を長崎にたくさん作りたい。ワインは知識なしでもおいしいが、ほんの少しの知識があるだけでも今までの何倍もおいしくなる。全員が90分の講習でしっかり合格できるように、受講者数を6人に限定した。あと数名受けられるので、少しでも興味がある人はぜひ」と呼び掛ける。
受検希望者は同協会の公式サイトから試験会場を選び、受講・受検料1万1,000円を添えて申し込む(テキスト代を含む)。受検受け付けは3月10日到着分まで。次回のブロンズクラス検定は11月14日(年2回実施)。