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長崎の婦人服店で「ほろ酔い弾き語りライブ」 音楽好きの店主が「まちゼミ」で  

ギターを抱える橋口政行さん

ギターを抱える橋口政行さん

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 婦人服店「プレタポルテ ロワール」(長与町嬉里郷、TEL 095-883-7533)で8月7日、元バンドを組んでいた店主が「ほろ酔い弾き語りライブ」を開く。

最新の「ロワールかわら版」

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 同ライブは西そのぎ商工会(時津町浦郷)が主催する「まちゼミナール(略称=まちゼミ)」の一環。まちゼミとは地域店の店主やスタッフが講師となり、専門知識やプロの技を無料で教えるミニ講座(材料費など一部負担が必要な講座もある)。

 店舗と客のコミュニケーションはもちろん、地域コミュニティーを加えた三者が「三方良し」の心掛けで良くなっていくことを目指す。まちゼミは全国の商店街で広がっているイベントで、長崎市内では新大工町商店街振興組合が最初に取り入れ、長崎市に隣接する同商工会のほか、県内では大村市や松浦市で取り組む。

 長崎市内で生まれ育った店主の橋口政行さん(55)は、幼いころから大の洋服好き。「友だちがプラモデルに夢中になっている中で、私は小遣いを貯めて好きな洋服を買うことに夢中だった」と振り返る。青春時代にはミュージシャンにあこがれ、バンドを組んでいたこともある。「身近な先輩がプロになり、当時の人気番組『ヤング、オーオー』のバックバンドで演奏したりしていた」と橋口さん。ところが、テレビ出演の合間に必死でアルバイトをしたり、食費を切り詰めた生活をしたりする先輩たちの姿を目の当たりにして「仕事にするのは諦めよう」と、衣料品業界へ進んだという。

 福岡の衣料品関連企業に就職した橋口さんは長崎で取引先を開拓して回り、同店もその一つだった。33年前のある日、同店の元オーナーから「もし、その気があるなら店を買わないか」と持ち掛けられた橋口さんが同店を引き継ぎ、今日に至る。

 「人生はいろいろあるけど、一番大切なことは人との縁だと思う」とほほ笑む橋口さんは、4年前から手描きの月刊ニュースレター「ロワールかわら版」を主に常連客を対象に発行している。「家族全員で毎月楽しみに待っているという話を聞くと、とてもうれしい。たった1枚の紙だが、皆さんとのご縁をつないでくれる大切な『かわら版』。書くときは毎月時間を確保してじっくり書いている」とも。

 「バンド名で世代が分かってしまうが、『サザン』『浜省』『スタレビ』などのヒット曲で前回(7月25日開催)大いに盛り上がった。更衣室前の狭いスペースで、丸テーブルを囲んで飲みながら楽しむスタイル。人数制限せざるを得ないので、満席の際は許してほしい。初心者のためにギター奏法の基本も伝授する。お好きな人はぜひどうぞ」と呼び掛ける。

 開催時間は18時~19時。参加無料だが電話予約が必要。定員5人。ワンドリンク付き(発泡酒またはジュース。ドライバーはジュースのみ)。

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