長崎ブリックホール(長崎市茂里町)3階会議室で9月22日、「愛される心のつくりかた」と題する講演会が開催される。
講師の白石美和さんは長崎生まれ。1992年にエフエム長崎に入社し、アナウンサーやディレクター、番組制作などに携わった。1995年、フリーランスに転身。ラジオやテレビ、ナレーション関連のほか、婚礼司会を中心にブライダル事業に取り組む。その後、家族や自分自身の問題で深く苦悩したことをきっかけに、心理療法を学び始めた白石さんは心屋仁之助さんに師事。2012年、「よろいを脱ぎ捨てた『ありのままの自分』を受け入れ、自分を愛する場」を提供するため「Mother Tree」(福岡市中央区)を設立した。
福岡市内でバーを営んでいた白石泰三さんはある日、大阪に住む高校時代の同級生・佐藤(旧姓)美和さんから突然「福岡に行く用事があるので、来店したい」という電話を受ける。「今度、宮古島マラソンにエントリーした」と自慢する泰三さんに美和さんは、「ふーん。あっそ。で、いつ?」とスマートフォンをいじりながら目も合わせず、興味がない雰囲気で聞いてきたため「心理カウンセラーだから聞き上手だと思っていたのに、がっかりした」という。数週間後、美和さんがスマホをいじっていたのは宮古島のメディカル設備があるホテルの手配をしていたことを知って感激した泰三さんとの間で交際が始まり、3カ月後に結婚。美和さんは福岡に移住した。結婚を決意した理由を尋ねる泰三さんに美和さんは「自分でもよく分からないが、あなたの頑固な心の扉を私が開けようと思った。それしか頭に浮かばなかった」と答えた。その後、白石夫妻はけんかしたり、仲直りしたりしながら泰三さんが心を開いて本来の自分を取り戻していく過程をそれぞれのブログやメールマガジン「電波妻つうしん」につづっている。
今年2月、泰三さんは「本当にやりたいこと」を実行するため11年間営んだバーを閉店。美和さんは本人に内緒で作家・白石泰三の「出版予定記念パーティー」を企画した。美和さんが参加者を募ると30人の定員がすぐに満席となり、4月12日に福岡市内のホテルで開催された。
「どんなに豊かさに恵まれた時代だとしても、悩みを抱えている人が増え続けている。夫婦や子どもの問題、職場の人間関係、病気やお金の問題。理由はさまざまだが、自分の周囲で起きる明確な原因がある」と話す美和さんは2008年、全身に激痛が走る「線維筋痛症」を突然発症。全国の推定患者数がおよそ200万人とも言われる原因不明の病気で女性患者の割合が圧倒的に多く、終わりのない激痛に耐えられず自殺する人も少なくないという。治療法が確立されておらず、難病認定もされていない。美和さんも突然襲う激痛とともに重度の呼吸困難に陥ったり、まったく身動きができない状態になったりする症状を現在も抱えている。
「今回の講演では、さまざまな問題が起こる仕組みと解決の仕組みについて、また心のブレーキを外すことでありのままの自分を受け入れ自分を愛する方法について、じっくり話をさせてもらう」と美和さん。
開場=12時30分、開催時間は13時~15時。入場料は5,000円。
問い合わせは担当・上野さん(050-5587-6569)まで。