長崎のTシャツ専門店「ナカノ」（長崎市鍛冶屋町、TEL 095-822-7216）が3月19日、東日本大震災被災地を支援するTシャツの販売を始めた。 　

Tシャツデザインのアップ。青い小さなハートが集まって日本列島を作っている

　Tシャツは小さな青いハートが集まって作られた日本列島の周りに「We are one」の文字をデザインしたもの。被災者支援を目的に230枚制作した。販売代金全額を義援金として日本赤十字社へ寄付するため、購入者はTシャツを買うことで被災者支援の寄付をすることになる。 　

　社長の中野信之さんは、テレビで被災地の映像を見ながら「復興には相当のお金と時間がかかる。今こそ日本が一つになるとき。みんなの心が一つになるようなTシャツを作って売り上げを全額寄付しよう」と震災発生翌日の12日に決意。「作るほど赤字になるが、それよりも心を合わせる大切さの方が重要だと思った」という。 　

　Tシャツメーカーに相談すると材料費を安くするなど協力してくれることになった。知り合いのデザイナーへ連絡すると、その日のうちに最初のデザインが上がってきた。知人・友人へ話しをすると、販売してくれる協力店も出てきた。 　

　店頭にポスターを貼り、ホームページで販売を始めたところ、その日のうちに買い求めてくれる人もいたという。「まだ告知が行き届いていないが、できるだけたくさんの義援金を集めて支援したい」と中野さん。

　色は白のみ。サイズはS、M、L。価格は1,500円。協力店での販売のほか、電子メールでの注文も受け付ける。詳しくはホームページで確認できる。