長崎南地区活性化イベント実行委員会が8月28日に開催する「五活祭（ごかっさい）」で、長崎初となる2尺玉が登場する。

　「五活祭」の名は、過疎化が進む長崎南地区の香焼、三和、野母崎、高島、伊王島の5地区の活性化のための祭りという意味から名付けられた。従来は各地区で夏祭りなどを開いていたが、人的にも資金的にも困難な面が大きいため、5地区全体で協力して大きなイベントとして長崎市中央部からも集客をしようという初めての試み。

　当日は、香焼町安保（あぼ）地区埋立て地沿岸と対岸の高島飛島釣り公園近くから計4,000発の花火を打ち上げる。その最後の一発は、打ち上げ高さ約500メートル、直径約500メートルの、通称2尺玉と呼ばれる大きな花火。

　 同実行委員会担当者は「4,000発を両岸から打ち上げるのも壮大だが、2尺玉は長崎では打ち上げられたことがない。人口減少が問題になっている地域なので、このイベントをきっかけに南地区に人がどんどんやって来るような企画を今後も手がけていきたい」という。

　花火の打ち上げは20時30分から30分間程度を予定。　祭りは16時から開き、オープニングセレモニーを皮切りに、よさこい踊り、龍踊り（じゃおどり）、エイサーなどが行われ、同時に行われる「香焼サンセットフェスティバル」では海鮮バーベキューなどを提供する。